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〜薮Side〜









病院から帰り、伊野尾に部屋に集まる。









相変わらず生活感がない部屋だ。









白い木のベットに青で統一させているカバー






、数少ない参考書が置かれている真っ白な机。









そして別途脇にある机の上には、たくさんの薬。









相変わらずこの部屋を見ると胸が苦しくなる。









伊野尾『今日家族帰ってこないから泊まってく?』









伊野尾のお父さんは大手会社の社長でお母さんは大学の教授。









伊野尾はいつも一人で、親がいない時に発作を起こして救急車で搬送されたことだってよくあることだ。









ふと、伊野尾を見ていると、綺麗な顔で眠っていた。









八乙女『あ〜。寝ちゃった。でも起こして上げて。薬飲まないといけないから。』









すぅ、すぅ、と眠っている伊野尾を起こすのは少しだけ可哀想だったけど、発作を起こす伊野尾は見たくない。









心を鬼にして、俺は伊野尾を起こした。









薮『いーのお!起きろって。』









伊野尾『んぅ。ふわぁぁ。あぁ!白米くん!』









どんな夢を見てんだか………。









八乙女『ご飯食べよ。』









伊野尾『おぉ!美味しそう!』









白いご飯と、鯖。そして、サラダまであり……。









さすが光。









相変わらず美味しいご飯を作るなぁ。









伊野尾『あ、やぶぅ。あそこのケース、取って。』、









薮『あれ、また薬増えた?』









前に見た量より多くなっている薬に俺と光は少し悲しくなる。









伊野尾『あ、そうなんだよね〜(笑)。先生手加減しないんだもん(笑)』









伊野尾は2錠の錠剤とカプセルをひとつ。









ぱぱっと飲んだ。









昔は薬を必死に嫌がっていた。









、成長した伊野尾を見るのは嬉しいが、それなりに悲しくなる。









光もきっと同じ気持ちなはずだ。









伊野尾『ごちそうさんでぇ〜す。じゃ、寝るねー。』









テキトーな伊野尾な返事により食事は終了した。









ベットど横になる俺はただただ









明日、伊野尾が元気でありますように。









そう輝く黄色の月に向かって願っていた。

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設定タグ:伊野尾慧 , 絆系、病系
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ギークにゃん - 私、バスケ好きなので楽しみにしてます!更新頑張ってください!! (2016年4月14日 1時) (レス) id: 9278dd1733 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - まだ2話、それだけでもいいお話というのが伝わってきます。更新、楽しみにしてますね!応援してます!! (2016年4月6日 8時) (レス) id: e56d216cd0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白米時雨 | 作成日時:2016年4月5日 13時

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