あ ま い ひ と 。 学校のカイダン

３０話目 ページ33

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急にタクトが頭を撫でてきたから 、


顔をあげたら 凄く悲しい顔をしてた 。


今まで見たことないような ＿＿＿


｢タっ｢少しこのままでいて 。｣


いつもは 、やんちゃな跳ね上がった声なのに


今日は 優しい声で 、今にも無くなりそうな


かすれた声 。


なんか 、守ってあげたくて 離したくなかった


タクトが消えるような感じがしたから 。


ずっーとそうしてたら 、


陸｢タクト 、長いよ 。｣


波｢抜けがけ禁止ー 。｣


陸と波瑠が来た 。


陸が近づいて来て 、頭に乗ってる大きい手を

離す 。

もう少しいたかったけど誤解されるから我慢 、


タ｢急にごめん 。｣


｢あっううん 、大丈夫 。｣


さっきまで あんなに密着してたからお互い

なんか ..照れる 。


でも 、これが夏樹だったら どうなってたんだろ。


もっと照れたかな 。


そう思って夏樹のほうを見た 、



そしたら１人でスマホいじってて

こっちには全く興味なさそう 。


もう離れちゃったのかな 。

もう好きじゃないのかな 。


だんだん目が熱くなってく

視界が悪くなってく


泣いてるんだ ＿＿＿


恥ずかしい 。あっちは意識してないのに

勝手に泣いて 。


もうこれで最後なんだ 、

じゃあ今の気持ちを言おう 。




｢＿＿ 夏樹のばぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁか｣


慧がいつも言ってるような言い方を真似した 。



｢ツバメ 、行こ 。｣


何事もなかったように涙を拭いて歩いていく 。









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