＊ ページ11
「…浮気だよ、向こうの」
手元のグラスをしばらく見つめた後、
ニノはぽつりとそう言った。
言ってから、
「な？ 俗っぽいだろ」
自分の言葉に呆れたみたいに笑うと、
ニノはさっき俺が注いだグラスの酒を一気に空けて、
度数どんだけだよこいつって顔をしかめた。
「まぁ知ってたんだけどね、
あいつが浮気してんのなんかだいぶ前から」
「そうなの？」
「
カラダで何となくあんじゃんそういうの」
淡々とそう言って、
ニノは独り言みたいに続けた。
「付き合うきっかけだって褒められたもんじゃなかったし、
特に彼氏らしいこともしてやってねぇけどさ」
「うん」
「俺なりにフツーに大事に思ってるつもり、っての？」
「うん」
「…けど」
ふっと笑ってニノがまた酒を注ぐ。
俺もつられて飲んじゃってるけどこれ･･･
相当ピッチ早いよね、大丈夫かな。
「けど？」
「ん？ …ああ。
関係ねぇよなそんなの…俺がどういうつもりかなんてさ。
向こうは向こうの取り方がすべてなんだし」
ニノはまた少し遠い目になって、
ゆっくり区切るみたいに言った。
「『かずは私のことなんか１度も見てくれなかったじゃない』」
「え…？！」
「言われたんだよ昨日。なかなかだろ」
さらりと聞かされた言葉に思わず隣を見たけど、
ニノは顔色ひとつ変えずにまた酒を飲んだ。
「そりゃもうえらい剣幕でさぁ、
泣くわ喚くわ…どっちかにしろっての(笑)」
料理をひとつつまんでニノが笑う。
けどその声はすごく乾いてて…
ねぇニノ。
今自分がどんな顔してるか分かってないの？
どれだけ自分が傷ついてるかも？
「なんて顔してんだよお前」
なのにニノは黙ったままの俺を見てそう言って、
だからしょうもない話だっつったろって首をすくめた。
「浮気の件はどうでもいいんだよ。
実際向こうが隠す気ならそれでいいって思ってたし」
「うん…」
「わざわざ別れ際に俺からバラさなくてもよかったのにさ、
なんか…どうにも抑えがきかなくなったっつうか」
「…」
「思いっきり傷つけてやりたい、みたいなさ。
…いやぁ俺もまだまだ青いわ(笑)」
こんな感じでどうっすかね、
ニノはそう言うと薄く笑って、
「あーあ、なんかすげぇ眠いんだけど」
あっぶねぇなお前んとこの酒。
とかブツブツ言いながらテーブルに突っ伏すと、
ふわっと目を閉じた。
ラッキーカラー
あずきいろ
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薫子(プロフ) - ゆいみさん» わーナイスタイミング！今日ちょうど新作UPしたからよかったらどうぞー♪アルバムいいよねっ！心の空は娘も覚えちゃって２人で大合唱してるよー(笑)で (2015年11月22日 19時) (
レス) id: 3a4e3fadbc (このIDを非表示/違反報告)
ゆいみ - きゃー！返信遅くなってごめんねー(ノ_＜) 今更だけどアルバムいいよね！ 心の空がもうどハマりしちゃってリピしまくり♪ (2015年11月22日 19時) (レス) id: 41bec0fb9a (このIDを非表示/違反報告)
薫子(プロフ) - ゆいみさん» 宮城特番も面白かったね！相葉さんのハイタッチ＆指先キュッに完全にやられたよ(/ω＼) 来週の今頃はもうアルバム聴きまくってるんだろうなぁ♪楽しみ楽しみヽ(*´∀｀)ノ (2015年10月14日 20時) (レス) id: 6043de2546 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいみ - 宮城のはM駅でちょっと見れたから嬉しかったー☆ 昨日の嵐にしやがれのもおもしろかったしほかのテレビでも特集あって満足満足ー♪ (2015年10月11日 18時) (レス) id: 3b0f397d41 (このIDを非表示/違反報告)
薫子(プロフ) - ゆいみさん» アルバム嬉しいよねー！毎年ガラッと違うテイストだからどんなだか想像もつかない♪いよいよ宮城のライブも始まるし、私は行けないけどテレビ誌とかの特集が今から待ち遠しいっ(≧∇≦) (2015年9月15日 20時) (レス) id: 6043de2546 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薫子
| 作成日時：2013年7月2日 6時
