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｢｢お邪魔しまーす｣｣
｢はいよー｣
全員が両手いっぱいにスーパーの袋を抱え、我がマンションへ帰宅。
まだ圭人は帰ってきていないのか、シンとした玄関に、二人の威勢のいい声が響いた。
大倉｢JUMPは？｣
｢たぶんもうちょいで来るよ｣
車の中で確認したメッセージには、あと15分で帰ると書いてあった。
大倉｢ほな先に唐揚げの準備するわ。
ヤスー、酒とジュース冷蔵庫に入れといて｣
安田｢はいよー｣
大倉｢Aは鍋と卓上コンロ出しといて｣
｢あんた、初めて入るキッチンでよう仕切れるな(笑)｣
慣れないキッチンにも全く物怖じせず、テキパキ手を動かす忠義に、ボソッと感心の一言。
それに動じた様子もなく、彼は『ハッハッハ』と大きく笑って鶏肉をまな板に置いた。
大倉｢塩どこ？｣
｢そのカゴん中の白いやつ｣
大倉｢こっちあと揉み込むだけやから、野菜切っといて｣
｢はいはい｣
ボウルに入れた大量の鶏肉にニンニク醤油のタレを揉み込む忠義。
その隣で野菜を刻んでいく私の姿を、向かいで交互に見ていた章ちゃんが、ふと口を開いた。
安田｢…なぁ、変なこと言っていい？｣
｢何？｣
安田｢なんで二人って付き合わへんかったん？｣
そのキョトンとした顔と声に、忠義も私も料理の手を止め、『はぁ？！』と声を揃えて身を乗り出した。
安田｢いや、だってめっちゃ仲良いやん。
俺、Aは大倉と付き合うもんやと思ってた｣
大倉｢俺にも選ぶ権利あるわ｣
｢おい、コラ｣
大倉｢楽屋で下着姿で歩くような女は嫌やわ｣
｢酔っ払ってカラオケのトイレ立てこもる男は嫌やわ｣
そう言って忠義と睨み合えば、章ちゃんが手を叩いて笑い、『まぁまぁ』と私たちを宥める。
大倉｢まぁ、冗談抜きにして。
Aのことはメンバーとして大事やけど、恋愛感情は全く無いわ｣
｢せやなぁ、もう家族とか親友みたいなもんやな｣
大倉｢たぶんAと夜の営みとか絶対でけへんわ、…萎える｣
｢そうゆうのは本人の前で言わんといて｣
会話を続けながらも、タレを揉み込んだ鶏肉に小麦粉をまぶし、油が注がれた鍋に火をつける忠義。
私も切った野菜を土鍋に放り込み、その上からスープを注ぐ。
安田｢なんか親友ってより熟年夫婦やな｣
｢それ圭人の前で言わんといてよ、拗ねるから｣
食欲をそそる唐揚げの匂いが立ち込めたとき、玄関から『ただいまー』と愛しい人の声が聞こえた。
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紅羽(プロフ) - 恋するバイリンガル最後まで読ませていただきました。お疲れ様でした また、短編集や新作ゆっくりでもいいので書いて欲しいです！！楽しみしてます！ (2018年7月22日 23時) (
レス) id: 765bb6b86f (このIDを非表示/違反報告)
紅羽(プロフ) - 色々大変かと思われますが少しずつでもいいのでこれからも更新楽しみにしています！微力ながら応援しています！頑張ってください^ ^！ (2018年7月5日 21時) (レス) id: 765bb6b86f (このIDを非表示/違反報告)
紅羽(プロフ) - 布由さんはじめまして！いつもこちらの作品楽しみに見させて頂いてます！ 圭人くんのニュースビックリしましたが、脱退じゃなくて一安心しました。 そして今回の大阪の地震私の住んでいる所も凄く揺れました。 (2018年7月5日 21時) (レス) id: 765bb6b86f (このIDを非表示/違反報告)
りぬここ - 読んでいる側としてもいつも楽しく読ませていただきました！また他のお話ができた際には是非読みたいと思っています！これからも応援しています。 (2018年4月30日 17時) (レス) id: a2b269496c (このIDを非表示/違反報告)
りぬここ - 今まで沢山の楽しいお話をありがとうございました。渋谷さんが辞めてしまったことをニュースで知ったのですが、ファンじゃなくてもえっ…ってなってすごく悲しい気持ちになりました。素敵なお話を忙しい合間を縫って作っていただき、ありがとうございました！ (2018年4月30日 17時) (レス) id: a2b269496c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：布由 | 作成日時：2017年12月14日 2時
