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きっと ページ6
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「深田くん、いいかな？」
数週間に１回、
竜生は女の子に呼び出される。
それは、同級生だったり、先輩だったり。
時には後輩からも呼び出しがかかる。
そんなの、彼女達の顔を見れば
“告白”なのは目に見えてて、
湧「また深田かよ〜」
「…呼ばれてる、竜生行ってあげなよ」
竜「ん、」
席から立ち上がる気配のない竜生に
再度声をかけるのはいつだって私。
行かないで、
なんて言えるわけがなくて。
チラチラと私の様子を伺ってくる女の子たちを
私はいつも気付かないふりをして。
颯「いいの？A。」
「ん？、なにが？」
自分の気持ちを押し殺して。
竜「すぐ戻ってくる」
「うん、」
湧「いってら〜」
竜生の背中を見つめることしか出来ないのだ。
きっと数分後には、
何事もなかったかのように戻ってくる。
そう信じて。
*
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作者名：大谷
| 作成日時：2023年6月22日 13時
