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前触れ ページ30
*
竜「次の休みさ、」
「うん」
竜「デート、しよっか」
竜生から突然の提案。
2人で出かけることはあっても、
ちゃんとデートなんかしたとこがなくて
そのワードだけで少し気持ちが高ぶる。
「でも、誰かに」
竜「ちょっと遠出しよう」
「遠出？」
竜「てか見つかってもいいっしょ」
どこにしよっかな〜。と、
スマホ片手にベットに寝転がる竜生。
デート オススメ なんて検索してる画面が見えた。
本人に言ったら拗ねそうだから伝えないけど、
たまに見える純粋なところがたまらなく好きだ。
「遊園地」
竜「ん？」
「竜生と、遊園地行きたい」
竜「いいやん」
そこから2人でどこの遊園地がいいか、
あーだこーだ話し合って、
ああ、今すごく“普通”の恋人みたいだな。
これを幸せって言うんだな〜。
なんて心がじんわり暖かくなるのを感じた。
竜「A？」
「なに？」
竜「可愛い」
「？！」
なんの前触れもなく、キスをしてきた竜生。
自分の顔がどんどんと赤くなるのが分かる。
さらに心臓が早く動き出して、苦しい。
*
続く (更新停止中)
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作者名：大谷
| 作成日時：2023年6月22日 13時
