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自分の意思 ページ25
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竜「告白されて嬉しかった？」
「…。」
竜「嬉しそうに着いてったけど」
どうせ断る告白だったし、
前田くんを置いてきたことなんて
正直どうでもいい。
でも、
竜生にそんなことを言われたのが悔しくなった。
だって、
｢竜生だって女の子から呼ばれたら行くでしょ？」
圧倒的に呼び出されることが多いのは
竜生のほうなのに。
竜「自分の意思で行ったことなんてないよ」
「嘘、」
竜「いつもAに言われるから」
思い返してみれば、
私が声をかけないと動かなかった気もする。
竜「俺はAの言うこと聞いてるだけ」
「気づかなかった」
竜「だろうね」
「痛い」
デコピンされた。
ジンジンと痛むおでこをさする。
手加減しろ、手加減。
竜「なのにAはフラフラついてってさ」
「…。」
竜「誰にも渡さんよ、俺のAだし」
余りにも痛そうに見えたのか、
竜生も私のおでこを撫でながらそう言う。
そんなの、
「うん、わかってる」
分かってるし、
誰よりも私がそれを望んでる。
*
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作者名：大谷
| 作成日時：2023年6月22日 13時
