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ただ優しく ページ20
*
お風呂も済ませ、
髪を乾かしたあと竜生の部屋に向かう。
「竜生？入るよ」
竜「んー」
気のない返事が帰ってきた。
部屋に入るとベッドに寝転がっている竜生。
「宿題は？」
竜「そんなん嘘に決まってるやん」
気を抜いていた私は、
竜生に腕を取られそのままベッドに倒れ込む。
「竜生、」
何も言わず、ただ優しく抱きしめられる。
「ダメだよ、」
竜「なんで」
「なんでって、今日はお母さんたちいるし」
そう言うと少し不機嫌そうな顔をする。
そんな顔されても下のリビングには2人がいるのだ。
竜「バレんって」
しまった、と思ったが気づいた時には遅かった。
ちゅ、ちゅ、と竜生は啄むようにキスをする。
｢りゅ、だめ｣
そんな私の言葉なんてお構い無しに竜生は続ける。
竜生の舌が私の唇をなぞる
思わず酸素を求めて口を開くと
待ってましたとばかりに侵入してくる。
逃げ惑う私とそれを追いかける竜生。
「んっ、」
そればかりか服の中に手を滑らせてきた。
竜「感じてるやん」
「ばか、じゃない、の、」
竜「Aが声出さんかったらバレないから」
*
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作者名：大谷
| 作成日時：2023年6月22日 13時
