世界でいちばん愛しい人。【深田竜生】 (ページ18)

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おかえりページ18

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『おかえり』

家に着くと今日は珍しく両親が居た。

いつもは仕事か、休みが合えば2人でデート。

今も変わらずこちらが恥ずかしくなるくらい

仲良しな夫婦だ。

「ただいま〜」

今日はそれぞれの部屋で過ごすのか、

と少し寂しい気持ちになる。

両親は好きだが、竜生との時間が限られてしまう。

またこの関係性に心が痛む。

竜「今日はおあずけ」

私の心を読み取ったのか、

竜生は私の頬を優しく撫でる。

そして両親には聞こえないように耳元で…

竜「学校でも想像しちゃうくらい俺の事好きなのに」

「なっ、」

竜「我慢できんの？」

そういう竜生に耳が赤くなったのが自分でも分かった。

恥ずかしくなって少し距離をとると、

竜生と目が合う。

ニヤニヤとしているやつに、1発蹴りを入れた。

竜「いたっ、骨折れる」

「うるさい」

『2人とも何してるのー、ご飯出来てるよ〜』

「はーい、」

ケラケラ笑っている竜生を置いて、

私はリビングへと向かった。

竜「ちょ、置いてかんでよ」

「知らない」

*