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夢中 ページ14
*
竜「これでも、無理？」
そういった竜生は
私にキスをした。
「りゅ、せ、」
竜「ん？、」
「だめ、だよ」
その言葉に、少しだけ私たちの間に距離ができた。
竜「なんで」
「なんでって、」
竜「妹だなんて思ってない」
「…竜生、」
それに、と言葉を続ける竜生。
竜「Aも同じ気持ちやん」
「っ、」
いつからこの気持ちは気づかれていたんだろう。
当たり前のように言う竜生に驚く。
竜「嫌、なん？」
「い、いやじゃない…です」
竜「ならいいやん。」
また近づく竜生。
兄弟だから、家族だから、
そんなこと考える隙も与えてくれない
私たちは夢中でキスをした。
その間不思議と雷は気にならなかった。
*
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作者名：大谷
| 作成日時：2023年6月22日 13時
