偽 り 姫 第3章

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A「あとは、風磨...」









菊「何？」









A「っ！風磨、？」









佐藤さん

中島さん

マリウスさん

松島さん





の写真を手に
どこに行こうか迷い悩んでいた時

急に視界が塞がった 。








後ろから聞こえるのは私の大切な人の声 。








目元に広がる温もりを自分の手で避けて
後ろをむく









菊「なにそれ写真？ 」








A「...はい！ 風磨も、撮ってください」









チェキを抱きしめ
そういうと風磨はいつもの様に軽く笑って
私の頭をぐしゃっと撫でる









菊「ん。」









手を差し出すからチェキを手渡すと
風磨は少し不機嫌な顔をする 。





なんで？

写真撮ってって言ったし、









菊「お前がこっち来ないと意味ねぇだろ笑」






A「っわ！」









からかうような顔で
私の手を引き廊下の真ん中で私の肩を抱く 。


スタッフさんが今は通ってないけど
きっとすぐにでも来ちゃうよね 。



早く撮って離れよう





そう思ってチェキを風磨に渡して2人が映る高さまで
チェキをあげてもらった。









菊「3 、 2 ...」









A「...1...っ！？」









ｶｼｬｯ









軽いシャッター音と

顔の熱さ

そして 、頬に当たる柔らかい感触







...この写真門外不出になっちゃったよ、笑









付き合ってもない人にこんなことするんだ

そう思って切ない反面



少し嬉しかったのを

胸の鼓動がきちんと表していた 。

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