4話 ページ5
翌朝
朝起きた時
彼女の寝顔は普通だった、
だが、何処か何かが違った。
普通だけど、何処か儚く脆い、そんな感じに見えた。
「貴志く〜ん、 Aちゃ〜ん、ご飯よ〜」
塔子さんの声が聞こえた。
俺は返事をしたがまだ眠っている彼女を無理に起こすのは良くないから１回だけ声をかけた。しかし、返事はなく深い眠りの中だった。
ニャンコ先生は「よし、行くぞ夏目〜！」といい、下へ真っ先に降りていった。
俺は少し彼女をみてから障子を締め、下へ降りた。
下にご飯を作っていた塔子さんと椅子に座っていた滋さんがいた。
「あ、おはよう貴志くん、Aちゃんは？」
「まだ寝てます、1回声かけたんですが、ビクともしなくて」
「そう…疲れてるのかしら…」
「まぁ、Aはまだ寝かせておこう、此処になれてからでいい」
そう会話しながら朝ごはんを食べているとドタドタと言う音がし始め、俺達の方へと近づいてきた。
ガラガラｯと慌てた様に障子を開けたのはAだった。
『お、遅れました… おはようございます…』
少し息切れをしながら挨拶をした彼女は申し訳なさそうな顔をしたが、俺達は笑って彼女を向かいれた。
「Aちゃんったら、もう少し寝てていいのよ？」
『そ、そんな事絶対無理です 、居候の身なので…』
「慣れるまではゆっくり休みなさい」
「そうよ、私達はもう"家族"なんだから」
『家族…』
その言葉に彼女は泣いてしまった。
こんな自分でも受け入れてくれる人はいる。そう心の中で思ったのだろう。俺を心の底から喜んで受け入れてくれた藤原夫妻には感謝しかない。そしてこの子も、俺と同じなんだ、と。
朝食を済ませ、七辻屋の饅頭をAと一緒に買いに行く事になった、にゃんこ先生は喜んで行ったが、Aはソワソワしながら俺の後ろを着いてきていた、なんとなく不安になった俺は「手、繋ぐか？」と聞いてしまった。
彼女は驚いた様子をみせ、俺もおかしいと思い、やっぱりなんでもない、と行ったが彼女はスッと手を繋いだ。
それをみたニャンコ先生はすんｯとした感じを見せたが何も言わなかった。
そうして七辻屋に着き、饅頭を買っていると、
「あれ、夏目じゃないか。」
「あ、名取さん！こんにちは、何をされているんですか？」
「ちょっと七辻屋の饅頭を買いに、その子は？」
「あ、彼女は…俺と一緒で昨日家にきた…」
『速水…Aです…』
「とりあえず、外で話そうか、」
続く
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ルナ - 夢主ちゃんが夏目とかニャンコ先生に助けてもらうってだけで騒げるので大丈夫です(笑)どんなものでもキャーキャー言いながら読んでるんで！更新してくれるだけでめちゃくちゃうれしいので頑張ってください！ (2022年4月24日 6時) (
レス) @page5 id: 1d9becfc00 (このIDを非表示/違反報告)
fZmFBITeuun3s7z(プロフ) - ルナさんありがとうございます！ネタが尽きそうなのでまた教えて頂けたら…（） (2022年3月13日 13時) (レス) id: c3d36b3bb3 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 好きです！めっちゃ読むので、更新頑張ってください！ (2022年3月9日 19時) (レス) @page4 id: 1d9becfc00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fZmFBITeuun3s7z | 作成日時：2022年3月7日 23時
