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2日目 ページ2
私は今自.ｻﾂの隠れ名所と呼ばれる廃ビルに来ている。
数年前までは建物も綺麗だったのだか、今ではとても荒んでいた。
今は19時25分。
辺りは暗くなり始めていた。唯一ある光は電柱に付いている灯りだけ。
ここはめったに人が通らない。
自.ｻﾂを遂行するには丁度いい場所だと思う。
人に迷惑をかけない死に方なんて無いけれど、なるべく見つからずに死にたい。
苦しんで死ぬよりかは自分で人生を終わらせてしまいたいと思った。
自分で死に方を選びたいとおもった。
思えば私はおかしかったんだと思う。
でも、彼氏と別れて自暴自棄になっていたところにこれだ。
沢山泣きたいのに涙が一粒もこぼれて来ない。
感情はもう既に死んでしまっているのだと、私に実感させた。
廃ビルの屋上に上がったころ空を見上げると星が一つだけ出ていた。
これで星を見るのも最後か……そう考えると少ししんみりしてしまった。
蟋蟀や鈴虫の鳴く声がよく聞こえる。
本当に夏の初めかと疑うぐらい涼しく、秋の夜を感じさせた。
屋上の端に立ち、飛び降りようとしたその時誰かに腕を引っ張られる。
バランスを崩し後ろに倒れそうになった所をその誰かに支えられる。
？？「何してるんですか……あなた……」
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作者名：春氷 | 作成日時：2020年8月9日 11時
