五条家の坊が最強になってた件【五条悟】 (ページ8)

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８.懐旧ページ8

「は～～日本だ～～～～」

せっかく日本に来たんだから観光でも～と思ったが、慧琉ちゃん真面目なのですぐ高専行っちゃう。
ハゲが郊外にあるとか言ってたから割と遠いかも

「あっ、ここのクレープ屋まだやってる、懐かしいな～」

外へ行きたがった小さな坊と一緒に来たお店。
口元にクリーム付けてね？帰りは抱っこしてあげてね？そのまま寝落ちしちゃってね？

記憶の中の坊はそれはそれは可愛らしい姿ばかりなのだけども、今ではもう高校生。

私の予想通り誰もが振り向くイケメンになっているのか、将又あの可愛らしい顔のまま大きくなったのか………

「どちらにせよ、楽しみなことに変わりないよね」

問題はあの口の悪さな。健在だったらどうしよう。

嫌だよ会って早々＜おっ、雑魚じゃん！＞とか言われるの。さすがの私も自害するレベル。

とまあ、坊の成長を喜ぶのは不本意ながら任務の二の次で……

「ほんっと人使い荒いよねどいつもこいつも！」

書類を見ながら文句を言う私。

依頼内容は不審な箇所の調査。
予め現地の呪術師が見て回り、不審な箇所を特定する。その場所を私が巡って調査し、解決するという流れ。

“不審な箇所”というのは、呪詛師或いは呪霊が造った“幻術”である可能性が高い箇所。

幻覚を見破るのは高難度。だが私は術式がら、それが大の得意。適材適所ということで私が派遣されてしまった。

「おっ、ここかな？」