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7.悪い夢 ページ7

突然だが、皆さんは“悪夢”を見たことはあるだろうか。

今私の隣には、顔を歪ませながら眠っている日本人の男性がいる。
そしてその肩には、形が安定せず雲のようにフワフワした呪霊が憑いていた


<や、メて コなぃ デ>


悪夢による恐怖から形を為した呪霊。2級以上にもなると相手に幻覚を見せる“幻術”を扱うのが出てくることもある。
コイツはまだ4級程度だから放っといても大丈夫……


<ギャッ !>


だけどこれから何時間もそんなのが隣にいたらこっちの気が散るっつーの!!
ということで祓わせてもらった。


「ん“ん“………」


顔を歪ませていた男性は目を覚ました。ハッとして周りを見渡す。傍から見たらとんでもない変人だぞ


「魘されてたようですが、大丈夫ですか?」


ビクッと肩が跳ね上がり、挙動不審気味に私を見る。額には冷や汗をかいており、本当に大丈夫かと思わず心配になる。どんだけヤバい夢見たんだキミは


「変な化け物に襲われる夢を……でも、それを退治してくれる人が来てくれて、僕は助かりました。

すみません!助けてくれたのが貴方のような女性だったので、ついビックリしちゃって」


それ、正夢にならないといいですね、切実に。

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作者名:名無しの権兵衛 | 作成日時:2020年12月28日 2時

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