5. 曇華一現 ページ5
足取り重く上層部のたまり場(会議室)へ向かった。扉の前に<ハゲ>が待ち構えていて、案の定怒られた。全て右から左へと聞き流したが。
ちなみに私はこの人を<ハゲ>と呼んでいるが、実際はまだハゲてない。対して年の差がない年上にババアとか言うのと一緒。
違う問題はそこじゃない
『………今日呼ばれた理由はなんですかね』
こうやって上層部の会議にお呼ばれされるときは大抵、ヒッドイお説教か特級案件の任務。
前者の確率が圧倒的に高いので
なんかヤベぇことやらかしたかな、と自分の悪行を思い起こしてみる。悲しいことに多すぎてどれかわからないよ
だが、座っていた一人のお偉いさんの口から出た言葉は、私の想像とは全く違うものだった
『日本上層部からの調査依頼だ。よって、お前を来週から日本へ派遣する』
ん?
『内容はこの書類に書いてある。日本へ向かったら東京都の呪術高専へ向かえ。そこで“夜蛾正道”という男を訪ねろ』
マジ?日本行けんの!?やっっっったね!!
これで坊に会いに行く口実が出来たじゃん!!たまにはいいことするね上層部も!!これは思わず机の上でトランポリンしたくなる嬉しさだよ!!
『ついでだ、お前のところの本家にでも顔を出して、その締まらないツラと態度を直してこい』
『あ、待って顔に出てた?』
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作者名:名無しの権兵衛 | 作成日時:2020年12月28日 2時