五条家にヤベぇのが生まれたらしい。【五条悟】 (ページ8)

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８.無知は罪ページ8

家に着く頃にはすっかり夢の中。
使用人の案内でとりあえずソファに寝かせて部屋を後にする。
私と使用人は長い長い廊下を歩いていた。

「本日はお忙しい中、ありがとうございました」

「私が勝手に来ただけだから気にしないで。まあ、近年徐々に呪霊の力が増してるから忙しいのは本当だし、早めに帰るよ」

「あの、慧琉様っ……」

使用人はしどろもどろになった。なにか言いたいことでもあるのかな？と思いどうしたのかと聞いてみると

「呪霊の力が増しているのは悟様が生まれてからです。呪詛師の間でも、億単位の賞金首として狙われています。なので、悟様は今日、本当に楽しまれたと思います。ありがとう、ございました」

たどたどしく言ってから深くお辞儀をする使用人。この人は坊を心配してくれてたんだな……

って違うそうじゃない
唐突に国家機密レベルな情報開示するのやめろ？？

最近忙しい理由→呪霊の力が増しているから
その原因→坊

？？？？？

「え、それ本当ですか…？」

「はい、申し訳ありません、伝えそびれていましたか…？」

伝えそびれてますね！！！

しかも億単位の賞金首て、は？
私そんなヤベぇ奴を軽率に都内連れ回してたわけ？

大丈夫？これ五条家の頭に怒られない？
挨拶してから帰ろうと思ったけどやめた、もう帰ろ

「慧琉様！」

玄関へ行こうとしたが、自分の名前を呼ぶ声に思わず振り向いてしまった。

目線の先には別の使用人と
ソファで眠っていたはずの坊の姿があった