私は平野先生に恋をした。 (ページ33)

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『ん？返事は？』

先生からの唐突な質問が飛んできた。

「え、返事って言われても」

正直、前の彼と別れてからもう恋愛は懲り懲りだと思っている。

『ふーん、でも、今俺にドキドキしてるでしょ？』

先生はかなり攻めてくる。

本当にこの人教師なの？

「先生…本当に教師なの？笑」

思わず笑ってしまった。

『質問に答えて。昨日から一緒にいて俺にドキドキしたでしょ？』

さっきよりも距離をぐっと詰めて聞いてくる先生に
カッと顔が赤くなるのが分かった。

「なっ、それはっ…えっと…」

『俺本気だよ？』

「本気って言われても…」

先生との恋愛なんて幸せになれるはずない…

『Aは俺のこと好きじゃないの？』

なんでこの人はこんなに自信満々なんだろう…。

「どうして、私なの？」

二回も襲われて、汚れてる私を先生は好きだと言ってくる。
女には困ってないだろうし、すごくモテるだろうし
なんで、なんで私なの？

『なんでって、好きだからだよ』

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・

ちゅっ

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先生との距離がゼロになって

私の唇に先生の唇が触れた…。

『自分が汚れてるなんて思うなよ』

先生は優しい表情で、私の目を見てそう呟いた。

先生は私が欲しい言葉を、いとも簡単にくれたんだ。

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・

先生と触れた唇が熱を持ち

心臓がまた、ドクドクと音を立てる

本当はもう先生のこと好きなのかもしれない…

そう思った。

好きになっちゃいけない人なのに

私は先生を好きになってしまった。

・

「先生…もう一回…」

・