私は平野先生に恋をした。 (ページ16)

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2人でいろんな話をしながらご飯を食べ終えて

それから私は食器を洗っている。

『俺がするのに～』と言う先生に

「私が洗う！！」と何度も言って今に至る。

先生はソファでパソコンと睨めっこ

きっとお仕事してるんだろう。

あまり音を立てないように食器を洗う。

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『ねー、終わった？』

無心で食器を洗っていたら

さっきまでソファに居たはずの先生が

私のすぐ後ろから

シンクの中を覗き込んでいた。

「あっ、も、もう終わります！」

びっくりして声が裏返った。

『終わったら、コレ見よう！』

そう言って手に持っていたDVDを見せてきた。

パッケージを見る限りで歴史モノ…

あ、あれだ、キングダム！

「ふふ、いいですよ、終わりました」

私がそう言うと先生は

冷蔵庫から飲み物を取り出して

DVDをセットしだした。

私もソファに座り映画が再生されるのを待つ。

すると、明るかった照明が、少し暗くなった

まるで映画館みたいだった。

『昨日レンタルしてきて、今日見る予定だったから付き合って！』

まるで子どもの様な笑顔に

また、胸がドキッと跳ね上がった気がした。

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『A…』

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ん…？呼ばれてる

頬を撫でられているような感覚に

少し違和感を感じる

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え？あれ？私映画を見てたのに…

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え、嘘、まさか寝ちゃってる？！

「はっ！」

『うわっ！』

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驚いた先生の顔が目の前にあって

自分が寝てたんだと再確認した。

「先生、ごめんなさいっ」

恐る恐る謝ると

『ごめん、起こしちゃったよね』

何故か先生は申し訳なさそうな顔で

私にそう言った。

ん？てか、先生が起こしたんじゃないの？

あれは夢だったのかな…？

でも、ハスキーな声だったと思うけど。

自問自答していると、

『ほら、寝るよ～』

そう言いながらリビングのドアのところで

手招きをしている先生。

ノコノコと付いて行ったはいいけど

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「私ソファでいいです！」

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そんな私のお願いを

平野先生は聞く気はさらさらないみたいで

『だーめ、女の子なんだから！』

そう言って私をベットに押し込んだ。

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