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『……あっ』
少し離れた所にいる山田先生と土井先生と木下先生の姿を捉える。先生！！そんなところで見てないで生徒を助けてください！！！
この可愛い乱太郎が怯えてるのが見えませんか！！ついでに私も！！
そんな私の心の中の訴えもよそに五・六年はジリジリと詰め寄ってくるし後ろは崖で逃げ場がない。まさに絶体絶命。
──そんな時ビリビリ、という何かを破く音が聞こえた。
『……今のは？』
乱太郎｢へ？｣
｢｢乱太郎〜！｣｣
｢『！』｣
声が聞こえたのははるか頭上。見上げるとそこには──
きり丸｢捕まれー！｣
しんベヱ｢はやくはやくー！｣
乱太郎｢きり丸、しんベヱ……！｣
『二人ともナイス！！』
見上げたそこには忍たま乱太郎でのお約束、"背景破り"できり丸としんベヱが顔をのぞかせ縄を垂らしてくれていた。
その後ろの方がなにやらガヤガヤしているのは他の一年は組も居るのだろうか。
きり丸｢あれっ、なにしてんすかA先輩｣
『色々あってね、へへ』
しんベヱ｢とにかくA先輩も捕まってください！｣
『ありがと！』
兵助｢あっまずい！｣
文次郎｢乱太郎が！｣
乱太郎と縄に捕まるとどんどん引き上げられる。
ごめんね、後輩にこんなことさせて。モブ重いよね……頑張って痩せます……。
オーエス、オーエスという掛け声とともにどんどん登っていく。
……しかし、途端に引き上げられるペースが途端に遅くなった。
『ん？』
文次郎｢お前らどけぇ〜！！！｣
兵助｢退きませんっ……！！！｣
伊作｢みんな、一気に掴まっちゃ危ないよ！｣
『……うっそぉ、』
下を見れば五年生と六年生がまとまって縄に捕まっている。
この光景見たことあるぞ。……あれだ、芥川龍之介の蜘蛛の糸って話。
……だとするとこの縄、切れるんじゃ……？
──プツ、
『ひっ、』
私が掴んでいる少し上のところで縄が音を立てる。
『ら、乱太郎！急いで登って！』
乱太郎｢え？Aせんぱ……｣
──ブチィッ
襲いかかる浮遊感。
下から聞こえる慌てた声。
上空の穴へと引き込まれて遠くなる乱太郎。
リアル蜘蛛の糸だ。
……とりあえず乱太郎が逃げきれてよかったけど、
『不運だあああ！！！！！』
｢うわああああ！！！｣
｢アァーーーーーーッ！！｣
乱太郎｢Aせんぱぁああああい！！！！｣
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タンシオ - 初コメ失礼します！！最後の七松くんのラッキースケベが羨ましいな、、、なんて思ったり笑怒涛の展開で見ていてとても楽しいです！！また次の更新を楽しみにしてます！！碧さんもどうかご自愛してくださいませ。 (2022年2月12日 11時) (
レス) @page47 id: 85b974bf49 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - トントンと話が進んでいくので、集中して一気に読んでしまいました。夢主ちゃんが思っていることに共感したり、ナイスツッコミ！と思ったり……。この作品に出会えて良かったです。作者さんのペースで全然構わないので、体調に気をつけて更新頑張って下さい！ (2022年1月18日 17時) (レス) @page34 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
綾部伊沙(プロフ) - 面白くて、一気に読んじゃいました。保険委員の絡みが好きです。 色々大変なんでしょうが気がお向きになりましたら、更新の方…お考えになってみてください… (2021年12月16日 19時) (レス) @page34 id: b1825981c0 (このIDを非表示/違反報告)
永遠の3.5年生 - 面白くて一気読みしました…4年生の絡みが特に好きで浜くんも出てきてくれて本当に嬉しかったです…このご時世ですしお仕事もプライベートも何かと大変ではあると思います。どうかお身体に気をつけて…気が向いたらこちらの方もまた考えてみて下さい… (2021年6月24日 2時) (レス) id: 43784786f9 (このIDを非表示/違反報告)
明花(プロフ) - お忙しい中更新ありがとうございますお疲れ様です…！！本当にこの小説が大好きなので嬉しいです！！！！ですがご無理せず、蒼葉碧さんのペースで書いてくださいね…(;_;)この小説の完結までずっと見守らせていただきますので……！！！いつもお仕事お疲れ様です(T . T) (2021年4月12日 14時) (レス) id: 8eeae89b18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2020年9月1日 8時
