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きり丸｢おれ、図書室に戻る！｣
しんベヱ｢ぼくも用具委員会が気になるから戻るね！｣
そういうと二人は一目散に各々の委員会を行っている方へと駆け出した。
委員長交代……そういう話があったのは覚えているけれど誰がどこの委員会に行ったのかまでは覚えてないんだよなぁ……一人だけ交代しなかったのは覚えてるんだけども。
伏木蔵｢誰がどの委員会の委員長になるんだろう……｣
｢みんな！保健委員会の新委員長が決まったぞ！｣
伏木蔵と同じく庵へ張り込みしていた数馬が慌てた様子で戻ってきた。
『数馬、おかえり』
左近｢一体どなたに？｣
数馬｢今、こちらにいらっしゃるそうだ｣
『……よし、とりあえず医務室で待機しようか』
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医務室の障子をぴしゃりと閉めて五者五様に座って新委員長の到着を待つ。わざわざ障子を閉めたのは乱太郎と伏木蔵が｢何かいきなりだと怖くて｣との事でだ。確かに心の準備は大切だよね。
……まあ私はこの学園にきてから、特に四年になってからは心の準備をさせてもらったことなんてないんですけどね！
乱太郎｢どなたが保健体育委員会の委員長に……｣
伏木蔵｢すごいスリルとミステリー……｣
何故か障子を抑えたままの二人。新委員長を追い返す気か？
するとその背後にゆっくりと人の影が現れる。大きさ的に六年生、オマケに誰だかまで分かってしまった。シルエットで分かるなんて六年生個性出すぎじゃん。
数馬｢あ……｣
左近｢ひぇ……｣
障子に背を向けたままの二人はその影に気づかないが、数馬と左近がいち早く気づき既に震えている。
乱太郎｢どうしたんですか数馬先輩、左近先輩｣
『……ゆっくり後ろを向いてみ』
乱太郎/伏木蔵｢？…………ヒッ！｣
影に驚いた二人はこちらへ後退り。すると廊下にいる新委員長は普通に障子を開ければいいものの、何故か障子の隙間からニュッ！と手だけ突っ込んできた。普通に入って来られんのか。
乱太郎/伏木蔵｢ヒェェエエエ！！｣
怯えた二人は急いで障子の元へ戻り、開けてたまるか！という勢いで障子を左右から押す。挟まれたままの手は痛そうに宙をもがいている。
なんだこれ、ゾンビ系のホラー映画で逃げ続けている主人公の気分。
しかし相手は六年生。一年生二人の力を以てしても勝てるはずなどなく。
｢フンッ！｣
乱太郎/伏木蔵｢ギャッ！！｣
｢何故閉めるんだ！｣
ちょっとした抵抗は呆気なく終わってしまった。
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タンシオ - 初コメ失礼します！！最後の七松くんのラッキースケベが羨ましいな、、、なんて思ったり笑怒涛の展開で見ていてとても楽しいです！！また次の更新を楽しみにしてます！！碧さんもどうかご自愛してくださいませ。 (2022年2月12日 11時) (
レス) @page47 id: 85b974bf49 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - トントンと話が進んでいくので、集中して一気に読んでしまいました。夢主ちゃんが思っていることに共感したり、ナイスツッコミ！と思ったり……。この作品に出会えて良かったです。作者さんのペースで全然構わないので、体調に気をつけて更新頑張って下さい！ (2022年1月18日 17時) (レス) @page34 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
綾部伊沙(プロフ) - 面白くて、一気に読んじゃいました。保険委員の絡みが好きです。 色々大変なんでしょうが気がお向きになりましたら、更新の方…お考えになってみてください… (2021年12月16日 19時) (レス) @page34 id: b1825981c0 (このIDを非表示/違反報告)
永遠の3.5年生 - 面白くて一気読みしました…4年生の絡みが特に好きで浜くんも出てきてくれて本当に嬉しかったです…このご時世ですしお仕事もプライベートも何かと大変ではあると思います。どうかお身体に気をつけて…気が向いたらこちらの方もまた考えてみて下さい… (2021年6月24日 2時) (レス) id: 43784786f9 (このIDを非表示/違反報告)
明花(プロフ) - お忙しい中更新ありがとうございますお疲れ様です…！！本当にこの小説が大好きなので嬉しいです！！！！ですがご無理せず、蒼葉碧さんのペースで書いてくださいね…(;_;)この小説の完結までずっと見守らせていただきますので……！！！いつもお仕事お疲れ様です(T . T) (2021年4月12日 14時) (レス) id: 8eeae89b18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2020年9月1日 8時
