55 モブと健康診断 ページ38
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書類を一枚一枚抜けがないか、誤表記が無いかを確認して積み重なった書類の山の上へと置いていく。
最後の一枚。名前よし、抜けなし、誤表記もなし。
伊作｢……うん、これでよし｣
『やっと終わった……』
伊作｢今年は一年生が多いから大変だったね｣
先日、忍術学園では新学期の健康診断を行った。本来なら夏休み明け直ぐにやるはずが、まあ色々あった為にこんなに遅れてしまった。
忍たまたちは身長が伸びたことに喜び、くのたまたちは体重欄に表記された数字とにらめっこしていた。安心して欲しい、くのたまの書類は私がちゃんと管理したから誰の目にも触れていない。
伊作｢あとはこれを新野先生に渡せば終わりだ｣
『一年生、二年生、三年生、四年生、五年生…………あれ、六年生の書類だけ見当たりません』
伊作｢ああ、六年生は
『今から？』
あれ、これなんか見たことある展開。そういや健康診断の話があったっけ。
伊作｢普通、健康診断は先日のみたいに新野先生と保健委員会で忍たまたちの身長や体重などを測るだろう？｣
『はい』
先日の健康診断の様子を思い浮かべる。身長がどれくらい伸びたと自慢し合う忍たま、毎年身長を競い合ってる忍たま、足の大きさまで競っているのがいたっけ。ただの健康診断であの賑やかさは
伊作｢ただ、六年生にもなると｢自分の健康は自分で守る、それが忍者だ！｣って言って健康診断に参加しないんだ｣
『あー……』
安易に想像できた。伊作は保健委員会だから例外として、他の六年生は言いそう。特に武闘派トリオ。
伊作｢でも新野先生が｢自分の健康は自分じゃ分からないところもある｣って仰って、秘密の健康診断をする事になったんだ｣
『秘密の健康診断』
伊作｢他の六年生にバレないように健康診断をするのさ。ついてはAちゃんに記録係をお願いしたいんだけど｣
『まぁ、いいですよ』
さっきので他学年の書類はまとめ終わったし夕食まで特に予定もない。他の六年生に隠れながらやるのなら特に危険性もないだろう。
伊作｢ありがとう。では早速行こうか｣
そう言うと伊作は真上に飛び、天井板を押し上げて天井裏へと飛び乗った。
なるほど、秘密の健康診断。もう既に楽しいかもしれない。
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蒼葉碧(プロフ) - 春さん» わざわざpixivからお越しくださりありがとうございます！ストーリーはこちらの方が少し進んでいますので少しでも頂けたら幸いです……！ (2020年9月10日 22時) (
レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
春 - モブと色を見てpixivから飛んできました！まさか占ツクでUPされていたとは…即お気に入りさせていただきます！ (2020年9月10日 21時) (レス) id: cc81ffe234 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 蘭さん» ありがとうございます〜！ヽ(^0^)ノ (2020年8月18日 18時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 主人公の性格がドストライクです。更新楽しみにしています。久々知兵助君と利吉さん格好いい！！ (2020年8月16日 22時) (レス) id: ad1a18fb4b (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 凛@昆布教さん» ありがとうございます〜！新たな沼のきっかけになれたなら嬉しいです(^ω^) (2020年8月10日 22時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2020年7月18日 15時
