54 モブと色 ページ26
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シナ｢問題です。"色"とはなんでしょう｣
『……黒とか白とか、ですか？』
シナ｢聞き方が悪かったわね。
『……色仕掛け、です』
シナ｢うん、正解｣
『あの、それがどうか……？』
シナ｢Aちゃんにもそろそろ習得してもらってもいいかなぁって｣
『エッ』
モブ、人生最大のピンチかもしれない。
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くの一は忍者と違い武器で戦う事はほぼなく、主に色仕掛けによって標的を惑わし、諜報活動や籠絡──都合よく操る──するのが仕事だ。
すなわちくの一にとって"色"の能力は必要不可欠。……なんだけど、まさかこの年で覚え始めるとは思わなかったなぁ。
『あの、お言葉ですが私にはまだ早い気が……』
シナ｢何言ってるの。Aちゃんは勉強面でも実技面でも覚えがいいし、何より、早く覚えておいて損は無いわ｣
『そうですかねぇ……というかそもそもなぜ突然？』
シナ｢この間知り合いのくの一に会ったんだけど｣
『知り合いくの一』
シナ｢色の話になってAちゃんもそろそろかな〜なんて｣
『(知り合いくの一)』
シナ｢元服もまだ先の話だし実践する訳じゃないけれど……ほら、もし結納することになったら必要じゃない？｣
『はぁ、』
ダメだ、シナ先生が丁寧に説明してくださっているのに知り合いのくの一が気になって全く頭に入ってこない。どんな人なんだろう……知り合いくの一……もう忘れよう。
それはともかくうちは一応父が忍者？だから一般の家とは違うけど良家でもないから婚約などの話は一切ない、からするとしたら恋愛結婚かお見合い…………イヤイヤイヤ、全く想像がつかない。
シナ｢だから、Aちゃんには実習を行ってもらいます｣
『実習』
シナ｢内容的にはこの間……といっても夏休み前ね、あの時の実習の延長みたいな形なんだけど｣
頬に手を当てる美しいシナ先生を見上げながらああ、あの実習か。なんて呑気に思い出す。利吉さんと初めて会った日のことだ。あの時は色んな意味で酷い目にあった。
シナ｢というわけで、実行日は明日ね｣
『はい…………ハイ？』
シナ｢内容はまた明日説明するわね。ちゃんと町娘の格好をしてくるのよ？支度を終えたら私の部屋へ来てちょうだい｣
『え、ちょ、』
シナ｢はい、じゃあ今日はおしまい！明日に備えて早めに寝てね｣
……よく聞いていないうちにめちゃくちゃ話が進んで結局やることになってしまった。
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蒼葉碧(プロフ) - 春さん» わざわざpixivからお越しくださりありがとうございます！ストーリーはこちらの方が少し進んでいますので少しでも頂けたら幸いです……！ (2020年9月10日 22時) (
レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
春 - モブと色を見てpixivから飛んできました！まさか占ツクでUPされていたとは…即お気に入りさせていただきます！ (2020年9月10日 21時) (レス) id: cc81ffe234 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 蘭さん» ありがとうございます〜！ヽ(^0^)ノ (2020年8月18日 18時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 主人公の性格がドストライクです。更新楽しみにしています。久々知兵助君と利吉さん格好いい！！ (2020年8月16日 22時) (レス) id: ad1a18fb4b (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 凛@昆布教さん» ありがとうございます〜！新たな沼のきっかけになれたなら嬉しいです(^ω^) (2020年8月10日 22時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2020年7月18日 15時
