31 モブのお手伝い ページ6
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こんにちは
『何故です!!何故私なんです!?』
「君が適任だから」
『理由になってなあい!!』
かいつまんで話すとある人物と保健室の戸を隔てて攻防戦の真っ最中です。
時は遡ること数刻前──
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とある人物──五年い組の久々知兵助は同じく五年い組の実技担当教師、木下鉄丸先生から五年生になって初めての実習課題が言い渡された。
《男女でペアを組み、町で流行りのものを入手せよ》
兵助は考えた。
流行りのものを買う、というのは恐らく一般人に上手くとけこむ事と、何が流行りかを探る諜報活動の一環であろうと。しかし男女ペアとは一体どういうことだろう。男女ペアにすることのメリットとは……。
うんうん唸っても答えは見つかるわけもなく、代わりに見つかったのはいつも一緒にいる一年は組の三人組だった。
きり丸「あ、久々知先輩だ」
兵助「やあ。乱太郎、きり丸、しんベヱ」
乱太郎「こんにちは。どうかなさったんですか?何やら悩んでいたようですが……」
兵助「ああ、実はかくかくしかじかで。男女ペアはいいものの相手に当てが無くてなあ」
きり丸「ペアの相手っすか……うーん」
乱太郎「……あっ、わたしいい人知ってます!」
兵助「本当か!」
乱太郎「はいっ!AA先輩はどうでしょう!」
兵助「……A?あのくのたまの?」
乱太郎「はい!今日は委員会の当番ではないので大丈夫かと!女性ですしそういうことも詳しいかもしれません!」
きり丸「A先輩かー。まだ会ったことは無いけど優秀だって聞いたことある」
しんベヱ「でも乱太郎、AA先輩は男の人苦手って言ってなかった?」
乱太郎「あ、」
兵助「ふむ、Aか……。ありがとう、すぐに声をかけてみるよ」
乱太郎「あっ、久々知先輩まっ……行っちゃった……」
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……というわけらしい。
そのあと食堂のおばちゃんと楽しく談笑していたところを発見され、やたらしつこく追いかけてくるので保健室へ逃げ込んだというわけだ。
『〜〜〜ッ、乱太郎ぉ!』
乱太郎「ほ、ほめんなは〜い!」
偶然にも保健室へ来ていた乱太郎のほっぺを両手でつまむ。あんたって子は!かわいいねまったく!!ほっぺたもちもちじゃないか!!癒される!!
ちなみに本日の当番の伏木蔵と数馬はハハハと微笑みながら包帯を巻いている。もう、他人事だと思って……
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黒糖さまでーす - かすてらさん、わかります自分もニヤけてます。 (2023年3月5日 23時) (レス) @page50 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
かすてら - 忍たま…子ども向けアニメなのにニヤけちゃう… (2020年9月5日 12時) (レス) id: fce6735151 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 一般人Nさん» へへ、ありがとうございます。告白されたの初めてなので嬉しいです*˙˙* 雑渡さん出ます!話の順番的にもう少し後なんですがめちゃくちゃ出てくるお話があるのでそこまでお待ちいただければと思います……!> < (2020年2月24日 21時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
一般人N - 初コメ失礼します!大好きです付き合ってください!(( 個人的に雑渡さんが好きだから雑渡さん出してくれると嬉しいなぁ…なんて思ってます!できればで良いので、無視してもらっても構いません!更新楽しみにしてます、頑張ってください!! (2020年2月24日 16時) (レス) id: 3767b6257a (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - リリイさん» コメントありがとうございます!本編ではファンタジー要素を入れる予定は無いので本編終了後、番外編などで書ければと思います。素敵なアイデアありがとうございます^ω^ (2020年2月24日 8時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼葉碧 | 作成日時:2019年12月22日 23時