15 モブとファーストコンタクト ページ16
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人は、存在を認識していない人から突然声をかけられたらどうなると思う？
｢なにがいいんだい？｣
『ギャア！！！……ウギャッ！』
こうなります。
｢おっと｣
『あばばばば』
驚きすぎて木から落ちそうになったのを運良く手を引かれて助かった。まあその人のせいで落ちそうになったからなんとも複雑な気分だけれど。そんなことよりその人が誰なのかが問題なわけで……
｢大丈夫？｣
『ばっ……』
｢ば？｣
まさかまさかの学級委員長じゃないし別に見学に行かなくてもいいよね〜と思っていた学級委員長委員会に所属する鉢屋三郎その人。なんで！？近い！！
真横から声をかけられたけど、すぐ側まで来ていたことに全く気づかなかった。さすが先輩と言うべきか……
『さ……鉢屋、せんぱい……』
三郎｢…………お前、見分けがついているのか？｣
や ら か し た
私の大バカ野郎。
よく思い出してみると彼の第一声は｢なにがいいんだい？｣だった。物腰やわらげな話し方に彼の顔、……もうお気づきだろう。彼は鉢屋三郎、常に同級生の不破雷蔵に変装しているあの鉢屋三郎だ。
アニメを見ていた立場の私からすれば声やちょっとした表情の差で見分けがついてしまうがこの《忍たまの世界》では生徒や先生たちですら見分けがつかない……という設定だ。なのにぽっとでの
『…………さ、先程図書室で不破先輩が委員会活動をされていたので。……鉢屋先輩であってますか？』
三郎｢……なるほど。確かに私は鉢屋三郎だ｣
『そ、それなら、よかったです……ハハ……』
なんとか誤魔化せた……？
しかしもう一つの問題に気づく。さっき彼を｢三郎｣と呼びそうになったことだ。得体の知れない
平成の世で先生たちは先生と呼んでいたが生徒たちは名前や愛称で呼んでいたのがこんな形で影響してくるとは……もし呼びかける場面が来たら絶対に自滅する気がする……更に気を張って過ごさねば……。
三郎｢くのたまである君も私のことを知っているんだな｣
『……ええ、先輩のお噂はかねがね』
三郎｢そうか、それは嬉しいな｣
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虎目石(プロフ) - とても面白いです。私もこんな素敵な作品が書けるようになりたいです。 (2022年8月9日 12時) (
レス) id: 4030c44317 (このIDを非表示/違反報告)
かすてら - 忍たま！キャラの名前ちゃんとおぼえてないから見直そ…笑 (2020年9月3日 21時) (レス) id: fce6735151 (このIDを非表示/違反報告)
相良(プロフ) - 蒼葉碧さん» いつもニヤケながら拝見させていただいてます、応援してます〜！！ (2020年8月30日 7時) (レス) id: 438ba08767 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 相良さん» 嬉しいお言葉ありがとうございますヽ(^0^)ノお気づきの通り、最初にこちらに投稿してそれを加筆修正したものをpixivの方に投稿しています´`* (2020年8月29日 23時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
相良(プロフ) - もしかしてpixivにも投稿されていますか！？大好きです！！！ (2020年8月29日 21時) (レス) id: 438ba08767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2019年9月23日 10時
