13 モブと生き物 ページ14
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｢ジュンコ〜〜！｣
｢三四郎〜、大山兄弟〜！｣
『……』
言わずとも次に私が見に来た委員会がお分かりだろう。よく虫を逃がしてしまい一年生が四人もいる生物委員会だ。本日も本日とて、また虫が逃げてしまったらしい。私のいる場所はまたしても生物小屋からほど近い木の上だ。
｢ジュンコーーー！出てきておくれーー！！！｣
そう叫ぶのはやたら顔の整った毒虫野郎こと伊賀崎孫兵。いつも首に巻いているわりにはよく見失うジュンコ。相も変わらずジュンコはお散歩好きすぎだよ……
｢おーやまきょうだーーーーい！！どこだーーーー！！｣
一方こちらで叫んでいるのは委員長代理の竹谷八左ヱ門。あまり近くは無い距離だけど生でみると髪のボサボサ加減がリアルだ。痛そう。冬場にあの髪の中で虫たちが越冬すると思うと鳥肌が全身に立つ……
｢ジュンコー！｣
｢大山兄弟ー！｣
｢どこにいるんだろう？｣
｢全然見つからないよ……｣
本日参加したばかりの一年生も頑張って捜索している。……悪いけれど私は虫が得意ではないからここには参加出来ない。一番大変そうな気はするけどかたじけねえ。だけどこのまま立ち去るのは気が引けるし私も探すお手伝いを……
──ｼｬｰｯ
『ｵｷﾞｬｯ！！』
孫兵｢ん？竹谷先輩、今何がおっしゃいました？｣
竹谷｢……いや、俺は何も｣
……びっくりした。
いつの間にか手のすぐそばにジュンコがいて思わず変な声が出てしまった。この木かなり高いけどジュンコあなたよくここまで登ってこれたね？凄いね、と恐る恐る頭を指で撫でてやると気持ちよさそうに｢ｼｬｰ｣と言った。
『……ジュンコ、ご主人様が心配してるからそろそろ戻ってあげて｣
言葉を理解したのかジュンコはするすると木を降りていった。
孫兵｢あーっジュンコ！！！よかったあ、どこいってたんだい……！｣
──ｼｬｰｯ
三治郎｢わあ、伊賀崎先輩よかったですね！｣
一平｢あとは大山兄弟だけだ！｣
孫次郎｢すぐ見つかるといいけど……｣
虎若｢あっちの方を探してみよう！｣
……よかった。
さて、そろそろ次の委員会へ。
⋮
竹谷｢……珍しくジュンコに懐かれてたなぁ｣
孫兵｢先輩？どうかしました？｣
竹谷｢……いや。さて、大山兄弟探すぞ！｣
｢｢｢｢おーっ！｣｣｣｣
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虎目石(プロフ) - とても面白いです。私もこんな素敵な作品が書けるようになりたいです。 (2022年8月9日 12時) (
レス) id: 4030c44317 (このIDを非表示/違反報告)
かすてら - 忍たま！キャラの名前ちゃんとおぼえてないから見直そ…笑 (2020年9月3日 21時) (レス) id: fce6735151 (このIDを非表示/違反報告)
相良(プロフ) - 蒼葉碧さん» いつもニヤケながら拝見させていただいてます、応援してます〜！！ (2020年8月30日 7時) (レス) id: 438ba08767 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 相良さん» 嬉しいお言葉ありがとうございますヽ(^0^)ノお気づきの通り、最初にこちらに投稿してそれを加筆修正したものをpixivの方に投稿しています´`* (2020年8月29日 23時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
相良(プロフ) - もしかしてpixivにも投稿されていますか！？大好きです！！！ (2020年8月29日 21時) (レス) id: 438ba08767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2019年9月23日 10時
