【久々知兵助】2人で。 ページ27
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｢君が好きなんだけど、どうすればいい？｣
彼がそう言った時、私はどんな顔をしていただろうか。
きっと、何を言われたのか理解出来ず呆丸出しな顔で、周りに三郎達がいたなら数ヶ月は笑われ続けていたかもしれない。まあそもそも彼らがいたならこんな話、してくるはずないんだけど
『えっ………と？』
とりあえず手に持っていた湯呑みを机に置いた。お気に入りなのに動揺して落として割った、なんてたまったもんじゃない。
さっきまで豆腐が、とか委員会が、とか普通の会話をしていたはずなのに。真顔で｢今日の夕餉はAとBどっちがいいと思う？｣みたいなノリで言われた。
そりゃあたりまえに驚くし、しかもそれがずっと片想いしていた相手に告白(？)されたのだから尚更。
私をすき？
頭の中で反芻して漸く何を言われたのか把握する。
『へ……………』
｢へ？｣
『その……』
動揺しすぎて上手く言葉が出ず思わず俯く。というか｢どうすればいい？｣って言われた？どうすればいいんだ？兵助は私を好き、私も兵助が好き、てことは両想い？じゃあ両想いならどうすればいいの？つきあうの？
次から次と思考が巡るのにこれといった答えが出ない。私の頭はこんなにも使い物にならなかったっけか。
｢……ごめん、困らせたよな｣
兵助は申し訳なさそうな顔をしていた。私が中々応えないから迷惑がっていると勘違いしているらしい。違う、私も好きなのに、同じ気持ちなのに、そんな顔をさせたいわけじゃないのに。
早く、早く何か言わなきゃ。
『ち、違うの、私も兵助が好きでずっと片思いしていたからまさか兵助もそうだなんて考えたことなくて、その、困ってるとか、そんなんじゃなくて』
｢……｣
『それに突然言われるもんだからどう言ったらいいか分からなくて、ただそれだけで』
｢……A、｣
『迷惑とか本当にそんなんじゃないから、私も好きだからっ』
｢A、わかったもういい｣
気づいた時には 私は兵助に抱きしめられていた。
『へ、兵助？！』
突然のことに声が裏返った。
なんで抱きしめられてるの？もういいって何？というか私兵助に好きだって言っちゃった？
身じろぐと逃がさないというかのように抱きしめる腕に力が込められた。苦しいほど強くなく、しかし抜けられるほど弱くなく私に回る腕。
じわじわと伝わる体温は不思議と落ち着く。顔に当たるふわふわな黒髪が少しだけくすぐったい
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よる色 - いつも読んでます！どうしてこうなった鶴の恩返し これ好きです！ 次の更新楽しみです！ (2020年8月29日 13時) (
レス) id: bfdde3bd29 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - ☆夏☆さん» こんばんは コメントありがとうございます。毎回読んでくださるとのこと、嬉しく思います^ ^おしどり夫婦、書いている時には思いつきもしなかったのでとてもお上手だと思いました笑ご期待に添えるよう頑張ります！´▽` (2019年10月20日 0時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
☆夏☆(プロフ) - 毎度、更新なさる度にとても楽しく読ませて頂いています。鶴の恩返しを拝見して、「おしどり夫婦……鶴なのに！」と上手くないことを考えて一人で笑ってしまいました。更新頑張って下さい！長文失礼しました。 (2019年10月19日 21時) (レス) id: 4aad21ce78 (このIDを非表示/違反報告)
紫癸(プロフ) - 蒼葉碧さん» バッチリキャラ掴めてると思います!!六年生大好きなのでとても楽しませて貰いました!ありがとうございます!楽しみにしてます!!! (2019年10月1日 9時) (レス) id: 01ec9b707a (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 紫癸さん» ありがとうございます〜！６い、6ろあたりを苦手としているのであまりキャラは掴めていない気もしますがそう言っていただけて嬉しいです！短編の続編は今まで考えたこと無かったけど楽しそうですね……！思いつき次第更新しようと思います……！( ´ω｀*) (2019年10月1日 2時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2019年9月3日 7時
