【忍たま】山田家の長女 2

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書物には尾浜先輩と鉢屋先輩が教えてくれたことはもちろん、その他諸々細かいことまで記されていた









『なるほど。簪とかも暗器になるんだ……』









『細いものなら先に毒や眠り薬を塗る……』









『太いものならそのまま急所をつく……くの一でも持ちやすい暗器。なるほど……』









久作(……なんだかA先輩ブツブツ言ってますね)





雷蔵(ふふ、勉強熱心なんだよ)









鉄扇、鉄の扇子か





扇子といえば霞扇の術があるけれど





あれは普通の扇子だから隠し武器とは違うのかな









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図も乗っていてより分りやすく

隠し武器以外にも細かい説明が載っていて

つい読みいってしまって









気がつけば二刻ほど経っていた









雷蔵｢どう？参考になったかな｣





『はい。図も乗っていたので使い方も何となく想像出来ました』






雷蔵｢それなら良かった。あ、図も良いけど実物見た方がまた違う方面から理解できるかもね｣






『実物、ですか』









確かに実物を触れたらより理解を深められるんだろうけど









雷蔵｢確か用具倉庫に数は少ないけど隠し武器があったはずだよ｣






『そうなんですか！』









用具倉庫……




作兵衛にお願いしてみようかな









『今度行ってみます』





雷蔵｢是非そうしてみて｣





『今日はありがとうございました』






雷蔵｢いえいえ。何かあったらいつでも頼ってね｣









そう微笑む先輩は菩薩のようだった









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こんばんは

いつも閲覧、評価、お気に入り登録ありがとうございます。


特にお知らせするようなことではないのですが

次回から番外編・短編同様、当作品も不定期更新になります




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