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勘「たっだいま〜」
『お、おかえりなさい……』
帰ってきた尾浜先輩が持つお盆には湯呑みと
どこから持ってきたのかお団子が乗った皿も乗っている
勘「……どうかした?」
『えっいえ別に、何も……?』
勘「……三郎、Aちゃんに何かした?」
三郎「ングッ……何故そうなる」
早いことに団子に手をつけていた鉢屋先輩
詰まりかけたのか胸をトントンと叩いている
勘「だってAちゃんさっきと様子が違うじゃん」
三郎「だからって私のせいと限らんだろう」
勘「いーや、二人っきりだったんだから三郎が何かしたに違いない。兵助に言いつけてやる」
三郎「それはやめてくれ。濡れ衣着せられた上に兵助に〆られるなんて悲惨すぎる」
勘「じゃあ何したか白状しろよ〜」
三郎「だから何もしてないって……おいAからも何か言ってくれ……」
焦っている鉢屋先輩が物珍しくてつい傍観してしまっていた
『えっと……』
(勘右衛門のやつ前にAと仲良くなりたいって言ってたろ?
だから今回やっとAが頼ってきてくれたことが嬉しくてしょうがないんだよ)
『……尾浜先輩、私は何もされてませんよ』
あんなの聞かされたら
嬉しいとか恥ずかしいとかいろんな感情が混ざって
どんな顔すればいいか分からなかった
勘「……ならいいんだけどさぁ」
まだ納得いっていない表情を浮かべながらも
尾浜先輩は持ってきた団子を食べ始めた
三郎「ハァ……そうだA、図書室に暗器ついての書物が置いてあるぞ」
先程まで団子が刺してあった串をプラプラさせながら
"そいつならさっき会ったぞ"みたいなノリで言われた
『えっそうなんですか?』
勘「あっ、そうそう。忍たまの友に載ってないから書物にも無いだろって見逃す人が多いんだけど普通にあるし普通に読めるよ」
ええ……どういうこと
三郎「だから細かいことが知りたければ図書室へ行くといい。棚の場所は雷蔵に聞いたらわかるさ」
『はぁ……』
それ、最初から知っていたら先輩たちの手を煩わせることはなかったのでは
今それを言ってきたあたり
──Aが頼ってきたことが嬉しくてしょうがないんだよ──
……確信犯だったりして
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三日月 - おはようございます!いつも楽しみにしてます!朝からすみませんm(._.)m実は私も25日から忍たま小説を書き始めました!もし良ければ見てくれたら幸いです!他の皆様も是非ご覧ください!「忍術学園5年い組には女性がいます」ですのでお願いします! (2019年8月27日 5時) (レス) id: 5dc20f7650 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - アクヤさん» こんにちは、コメントありがとうございます!自己満足と趣味の塊にそのように言って頂けて嬉しいです。頑張ります……!^ ^ (2019年8月19日 17時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
アクヤ - いつも「面白いな。」と思いながら読んでいます!これからも頑張ってください! (2019年8月19日 16時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)
藤華 - そうですか、わかりました。 (2019年7月17日 5時) (レス) id: 5dc20f7650 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 藤華さん» こんにちは。他に書いている短編集ではリク募集をしているのですがこっちではしてないんです…申し訳ないです…! ´・ω・ (2019年7月16日 16時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼葉碧 | 作成日時:2019年6月11日 0時