失恋疲れ (ページ9)

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失恋/8 ページ9

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車で迎えに来てくれたのは5時半を過ぎていた

「わりい、夕方かこれ、夜になっちまったな」

「ありがとうございます」

彼は笑いながらそう話して、再び運転を始めた

「用事ってなんだったんですか？」

「あー、仕事だよ、俺仕事不定期なんだよね」

嘘かなって

どうせ私みたいに拾った女と遊んでたんでしょ

でもこんなことどこの分際だよ

「本当に仕事だったから」

彼は笑った

なんとなく本当なのかなと思った

「そういえばさ、Aって何歳なん？」

「あ、私、20歳です、あ、でも今年で21になります。」

「おーじゃあ、俺と4つ差や」

「あ、そうなんですね」

4つ差

一緒だ

「私の失恋した相手と同い年ですね」

「えっ、ちょ、……」

戸惑っているのがわかる

私は彼にどうして欲しいんだろう、わからない

でも、今でもずっと胸の中心にあるのは彼だけだったのはわかる

「暗い話して、ごめんなさい」

「いや、いいけどよ、話は全然聞くし…。

あ、焼肉でいい？個室焼肉」

「はい、大丈夫です、好きです焼肉」

「お、なら良かった」

他愛もない会話こそ出来なかったけど

なんとなく時間が過ぎていった

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