あらしの夜に 〜Kaito.n〜

あらし35 ページ35

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なんでよりによってAなんだよ…世間狭すぎるだろ…。


ていうか、あいつアイドル苦手なくせにこんなところいて大丈夫なの？

閑也は何考えてんだ一体…。




誰へともつかない不満を心の中で嘆く。









そのすぐあと、何やらバタバタしてAは突然帰っていった。

閑也の置いてけぼり感が面白い。←
じゃなくて…




深めに被ったキャップのおかげで、なんとかバレずにすんだ。

けど、これから俺はどうすればいい…？

2人に全て打ち明けるべき…？









宮「うぇいうぇい〜、もちろん説明してくれるんだよね？閑也クン？？」





ヘッドロックでちゃかに強制連行される閑也。





閑「わ、やめろ！痛い痛い！わかった！言う、言うからぁ！！」

宮「じゃあ早速。みんなわかってると思うけど、あの子が幼馴染の子っしょ？」

閑「…まあ、一応。」

七「名前は？」

閑「えー、…言わなきゃダメ？」

宮・七「「うん」」

閑「はあぁぁ…A。」






終わった。

その名前を聞いた時、そう思った。
いや、わかっちゃいたけど、もう確実に同一人物だって認めるしかなくて。

でも、なんで…






『…なんで、ここに連れてきたの？』






『アイドル、苦手なんでしょ？』とさらに付け加える。
閑也は少し考え込んだ後、ゆっくり切り出した。







閑「…だからこそ、かな。」

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