6話 かぐや姫 ページ7
柱の奥に美しく輝く誰かがいた
何だかとても惹かれてしまい、ベットから立ち上がり、その柱へ向かう
俺が近づいていくるのに気づいたのか、彼はちらりと出していた顔を引っ込めてしまう
それでも柱は美しく輝いていて、まるでかぐや姫のようだった
……?かぐや姫ってなんだ?
全く知らない何かがこの柱とぴったり同じなのだ、なんだが頭がぐわんぐわんと揺れる感じがする
柱を覗くとかぐや姫はビクッと肩を揺らした
「かぐや姫……?」
「え、え?」
かぐや姫は7色に輝く美しい子だった
だが、かぐや姫と呼ぶと彼はなんの事か分からないらしくキョロキョロと周りを見渡した後、イエローと呼ばれていた黄色の彼を見つめ、助けを求めていた
「お?ダイヤ着いてきてたのか」
「お兄様!」
イエローは彼の視線に気づくと柱まで来て、かぐや姫……もといダイヤの頭を撫でた
その後ろから兄とパパラチアが「気づいてたくせに」と苦笑いをしながら着いてきた
「ダイヤ、こいつはホワイトオパールだ
お前の後輩になる。昨日来たばかりだから色々教えてやってくれ」
不思議そうな顔で俺を見るダイヤに兄が俺のことを紹介してくれた
ダイヤは後輩という言葉に顔をぱぁっと明るくし、俺の前に立つと手を差し出してきた
「僕はダイヤ、よろしくね」
「ホワイトオパール、よろしく」
その手を握り、俺も挨拶をすると、驚いたような顔で手を上下に振ってきた
「わぁ!すごい!もう話せるのね!」
さっきまでが嘘のようにお喋りになったダイヤは「僕、さっきまでお兄様とお花摘みをしていたの」とお花の冠を見せて、それを俺の頭にのせると「かわいいでしょ?ホワイトにあげるわ」と笑った
兄が俺の代わりに感謝をすると「僕はホワイトの先輩だもの」と得意げに言った
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みとり(プロフ) - しあ。さん» コメントありがとうございます!分かりやすいと言っていただきとても嬉しいです。これからも楽しんで頂けるように頑張っていきます! (2018年11月26日 16時) (レス) id: 15f863ec49 (このIDを非表示/違反報告)
しあ。(プロフ) - 比喩表現の仕方や分かりやすい描写が…凄い好きです、語彙力が無くて申し訳ないです。 密かながらに応援させて頂きます! (2018年11月25日 18時) (レス) id: 3344a8c17f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みとり | 作成日時:2018年9月16日 18時