【A3!】二番目気質

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『はぁ…』





小さくため息をつく







笑顔を貼り付けるってこんなに疲れることだったっけ？









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一「Aっち？」






一成の声が聞こえて思わず足が止まる









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私は慌てて笑顔を作ってわずかに首をかしげてみせる









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一「相変わらずかわいーね！オレとデートしない？」






えっ



突然の誘いに面食らっていると腕を引っ張られる









一「どこ行きたいー？エスコートしちゃうよん！」








『…今すぐ帰りたい』






思わず本音をもらすと、一成は嬉しそうにわらった









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一「やった！帰ってきてくれるんだ！あ〜マジテンアゲ！」









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は…？




みんな、あんな私に嫌悪感むき出しだったのに








なに、帰ってきてくれるって









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『彼氏の家に帰るから』









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“二番目”になるくらいなら






私は帰らない








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『みんなには“カントク”がいるから大丈夫でしょう？じゃあ』








そう言って私はくるりと後ろを向いて歩き出す








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一「まってよ…っ」









いつも元気な一成の悲痛な声に私は思わず振り向く









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一「昨日からいたるんもセッツァーもゲームしなくなったし、テンテンとツムツムは稽古のときもぼーっとしてるし、ユッキーは何回も指を針で刺しちゃうし…みんな、寂しがってるんだよ」









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ぽろり、涙がこぼれてくる








私、わたし、









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彼処にいてもいいの？









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一「オレも、帰ってきて欲しいよ…」









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『私、お姉ちゃんを泣かせたんだよ？最低だって思ったでしょ？だから、だから…っ』






涙があふれてうまく言葉にならない









一「Aっち、悪くないじゃん！お母さんが、忙しいからってカントクちゃんに気をつかってただけじゃん！」





そう言って優しく笑いながら頭をなでてくれる









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泣き顔なんて見られたくないのに



気丈に振舞っていたいのに







一成の手が優しくて私は号泣とまではいかないけどぼろぼろと泣いてしまった









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最推し天月さんなんですけど天月さんの小説のネタは浮かばないんですよね

不思議

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