【A3!】二番目気質

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『思ったより大きい寮なんだなぁ…』




そうつぶやいてチャイムを押そうとすると、お姉ちゃんがでてきた。



「あ、A！いらっしゃい！｣



にこっと笑うお姉ちゃんはやっぱり無邪気でかわいい。


本当に私の姉なのだろうか。







『おじゃまします。』



「みんな！私の妹！立花A！」



談話室にはたくさんの人がいた。



…あのオレンジ髪のひと、私の元彼に似てるな、なんて







『はじめまして、立花Aです。花咲学園高校の1年生です。』



私は静かに微笑みながら自己紹介する。






？「あ、君…！」



赤髪のひとがにっこり笑う。







咲「3年生の中でも評判だよ、すごくかわいい子だって！あ、俺は佐久間咲也だよ。よろしくね！」




“かわいい”ね。

下心はなさそうだしいかにも本心ですって感じ。

いい人そう。







…けど、私とは違う世界の人だと思う。






『佐久間先輩。よろしくおねがいします。』








万「俺は摂津万里。よろしくな、Aちゃん。」



すごくかっこよくてモテそうな人だ。

…どことなくチャラそうだけれど







真「かわいい…俺、碓氷真澄…アンタも結婚して…」



碓氷先輩…たしか、クールで人気の人だっけ。



アンタ “ も ” ってことは、やっぱり私は一番じゃないんだよね、なんてすぐそこに反応してしまう自分に苦笑する。









私はなんやかんやありながらも全員と自己紹介をすませた。




割とみんな、くだけてもいいよ、とフレンドリーだった






…ただ、キャラ濃いなぁ




この劇団で総監督をしているお姉ちゃんを少し尊敬した。

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