第７６話 ページ6
シ「……大丈夫…か…？」
A「うぅっ……ひぐ……ごめ、ん…うぅっ……」
怖い夢でも見たのか…？
俺はAを抱きしめる力を強めた
シ「何が…あったんだ？」
A「シルク…シルクは…私のこと…嫌ったりしないでね…っ」
シ「あぁ…もちろん…」
A「ううっ…ずっと一緒にいてね…？」ｸﾞｽｯ
泣きじゃくる好きな人の姿を見て…胸が締め付けられた
一体…どんな夢をみたんだよ…A…
シ「当たり前だろ…何があっても…お前が拒否っても…俺はずっとお前のそばにいたい…」
A「うう……うぁ…ぁぁあっ…」
Aの涙の裏側に…俺は寄り添えてるのか…？
救いになれてるのか…？
わからない…
どうせ…昨日も…飛び降りようと…してたんだろ__？
いつお前が消えてしまうか…わからなくて…怖い…
一人で抱え込まないでほしいのに…
無理だ…俺なんかじゃ…無理なのか…？
なあ…A…？
涙がこぼれてきた…
A「…シルク…」
シ「ッ…お前、何かあったらすぐ俺に言えよ。一人で抱え込んだら…許さねぇから…ッ」
A「 ……… 」
シ「おらっ…平気か？立てるか…?」
ふらふらとしているAを必死に支える…
A「ごめ、ん…迷惑かけて…」
シ「謝んな…お前は何も悪くねェ…今日学校行けるか…？その調子だと…あぶねぇかな…？休んでもいいんだぞ…」
無理に行かせても…Aを危険に晒すだけだ…無理にでも休ませるか…？
A「……ッ……く…」
シ「…え？」
A「行く…わた、し…行きたい…!学校…それで…マサイ先生たちに…会いたい…の…」
シ「…ほ、本当に大丈夫か…？声もかすれてるじゃねぇか…今日はここで休んでったほうが良い！」
A「でも…！」
シ「マサイたちは俺が家に連れてくるから！放課後…！大丈夫だ！あいつらなら来てくれる！おかんにも言っとく！」
俺は必死にAを説得する…
だって…Aの手足…凄く震えてる…
隈もできてる…
こんなんで…行かせられる訳がない…
大切にしたいんだ、俺は…お前を…！
A「 ……… 」
A「わかった…休む…よ…」
シ「…お願いだ。」
俺はAをギュッと抱き締めて…おかんに事情を説明して…学校を休ませてもらった。
俺はもちろん…マサイたちを呼ぶために行くけど…
Aは大丈夫だろう。俺のおかんがついてる。
シ「それじゃあ…A。行ってくるからな。」
A「うん…いってらっしゃい」ﾆｺ…
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作者名：魚民のうずら x他1人 | 作成日時：2020年5月10日 16時
