第１２４話 ページ23
俺らは…小学校の頃から一緒だったな。
入学式、俺から声をかけた。
「おまえ、かっこいいな。」
俺がいきなりお前の顔を見ながらそう言って、微妙な顔をされたのをかすかに覚えてる。
あの頃…お前はすごく気弱な性格だった。いつも眉毛が下がっていたし、声もちっちゃかったし。俺以外の人の前ではいつももじもじしていた。
そんなお前でも、俺の前だけではしゃいで、笑って、大きな声を出してくれるお前が可愛くて仕方なかった。
そうやって俺は、お前を大親友として好きになっていった。
…マサイはあの顔面偏差値だ。俺の想像通り女子に人気だった。
でもあいつは、全部の告白を断っていった。
「俺には本命がいるんだ」って言ってた。いつもそう言って笑ってたよな。
でもその本命だという女の子は、マサイが自分に気があると知った時、マサイを貶した。
「自分がモテるからって調子乗らないでくれる？弱虫のくせに。気持ち悪いのよ」
俺はその女子を殴った。親も呼び出され、その娘とその親に謝りにいった。
マサイは、泣きながらしがみついてきた。
今までに見た事もないような悲しい顔だった。
それから、マサイは中学生になるまでほとんど学校に来なかった。
中学校で会ったマサイは、テストの学年順位で3位を取った。
マサイは「俺は教師になりたいんだ。誰かを守れる人になりたいんだ」と俺に話した。
久しぶりに見る、マサイの笑顔だった。
俺は、高校も大学も、マサイと一緒に過ごしたかった。
だから頑張って勉強した。俺も教師になって大人になってもマサイと一緒に過ごしたかったんだ。
はじめはそんな、子供ながらの単純な考えだった。
モ「でも…本当に教師になるなんてね。俺もお前も…((ﾎﾞｿｯ」
マ「え…？」
モ「…ううん。なんでもない。」ﾆｺｯ
中学にあがってからも、お前は何度も大切な人に置いていかれて…自分の弱さを憎んでいた。
俺は今までお前が打ちのめされて泣くのを何度も見てきた。
その度に俺が抱きしめた。
でも……ほんとにそれは、意味があったのだろうか。
俺は、今まで…ちゃんとマサイのことを守れていたのだろうか。
でも…いいんだ。俺は昔からマサイを見てきた。
マサイは俺がいなきゃ、だめだもんな＿＿
マ「もっきゅん…？」
モ「…ん？」
マ「…ねぇ、もっきゅんはどうなの？」
モ「え……？」
マ「もっきゅんだって＿＿＿辛いんでしょ……？
」
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魚民のうずら(プロフ) - 甘党美咲@ウオタミさん» ｳｵｵｵｵ嬉しい限りです（泣）お気に入り登録もありがとうございます……！はい！ゆっくりですが頑張らせて頂きます！！ (2020年10月27日 21時) (
レス) id: ccae57f635 (このIDを非表示/違反報告)
甘党美咲@ウオタミ(プロフ) - 初コメ失礼致します！１からここまで全部読みました！めっちゃ面白くてカオス過ぎて笑い転げましたw更新頑張って下さい！ (2020年10月27日 20時) (レス) id: 211bf6e46f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚民のうずら x他1人 | 作成日時：2020年5月21日 13時
