第１０９話 ページ12
シ「お前はずっと…俺の隣にいてくれ…お願いだから…」
やべ、涙出てきた…
A「うん…」
A「私…絶対シルクから離れていかない…大切な幼馴染を…悲しませたく無い…」
“幼馴染“…か…
シ「本当か…？」
A「うん…本当。ある日突然離れてったりなんかしない。安心して…？これは私の本心…。私だってずっとシルクの側に居たいもん。それに…今までの恩も…そうやって返していかなきゃ…」
ぽんぽんと頭を撫でられる…
とても温かい…
でも…これじゃあ、守られているのは俺だ…
Aも辛いはずなのに…
俺はどうにか立ち上がって…笑顔を作った。
シ「…あはは…何かわりぃな、急に…そういえばもうこんな時間だ。昼飯まだだったな…」
ごめんな…A。こんな弱い俺で…
もうどうしたらいいかわかんないや…
なぁ…A…
お前は俺のこと…どう思ってんだ…？
答えて…くれよ…
でも…
その答えを知るのが…怖いんだ…
ははっ…駄目だな…こんなんじゃ…
変わりたい…
必ず、手に入れたい__
A…ッ
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ASide
シルク…震えている…
時々見せる…彼の悲しい顔…
胸が…痛くなる…とても…
不安にさせて…悲しませて…ごめんね…私が…無力だからだ…
シルクは…何かに怯えるように…笑顔を作った…
A「…そうだね。お昼ご飯作るから…好きなことしてて。キッチンと食材借ります。シルクが作るとダークマターになるもんね、笑」
私も…静かに笑いかける…
シルクが…少し、柔らかく微笑んでくれた気がした…
今の私には…こうやって…シルクに優しい言葉をかけてあげることくらいしかできないから…
私はキッチンに向かって…焼きそばを作った…
シルクのところに向かうと…ベットに寝転がって、何やら天井を見つめていた…
一体…何を考えているのだろう…
A「…シルク〜？焼きそばできたよ〜！」
シ「焼きそば…！食べる！」ﾆｺｯ
シルクの元気そうな笑顔に…私は安心する…
A「おいでっ！」ﾆｺｯ
テーブルにお昼ごはんを用意して…シルクと一緒にいただきますをする。
A「美味しい？」
シ「うん、うまい！ありがと！」ﾆｺｯ
子供みたいな笑顔だ…
A「ふふ、よかった…♪」
とりあえず…一段落？
元気になったっぽい…良かった…
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作者名：魚民のうずら x他1人 | 作成日時：2020年5月15日 21時
