3_志麻さん ページ3
side夢主様
crewのお友達を探しているとこんな人をよく見つける。
“私の志麻さん”
“志麻さんのために息をしています♡”
“志麻さんは私のもの”
“志麻さんと婚姻届出してきます♡”
あぁ嫌だ,吐き気がする。
志麻くんが誰のだって?
ふざけるのもほどほどにしてほしい。
「なーにスマホとにらめっこしとるん。」
後ろからスマホ画面を覗き込みながらそういったのは
私の最推しであり彼氏の志麻くん。
『あ、見ちゃダメ!』
そう言ってスマホの画面を隠したのはもう遅くて
志麻くんがにやにやしながらこっちを見ている。
「ふーん,そんな奴らにヤキモチ妬いとるん?」
『…そりゃあ妬くよ…』
私の頬を人差し指でつついてくる志麻くん。
志麻くんだけにはヤキモチバレたくなかったのに…
「志麻は皆の志麻やからね,」
『そんなのわかってるよ,』
わかってる。志麻くんは神歌い手。
それに志麻くんの活動はリスナーさんがいるから成り立っている。
わかってるよ,そんなこと…
「でもな…」
「Aは俺のやから,」
『は,なにそれどーゆー,』
チュ
いきなり唇に柔らかい何かが触れた。
『!!??/////』
「こーゆーこと,」
にやりと笑う志麻くんはきっと地球上の誰よりもかっこいい。
『全く意味わかんないんだけど!!/////』
「わからんくてええんよ,」
そう言って私の頭を撫でる志麻くん。
あぁ,もう,私の推し(彼氏)カッコよすぎ///
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作者名:だいこん | 作成日時:2020年3月22日 22時