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??「目を覚ませ!」

A「へ?」


額に痣がある。狐の面が揺れる。


??「死ぬところだったんだぞ!」

A「ご、ごめんなさいっ」


直後、振りかかってきた巨大な手。
少年は素早く刀を抜き、その手を斬る。けどまたすぐに手が生えてくる。


A「避けて下さい!」


頬を叩かれた衝撃でAは目を覚まし、
刀を振るう。初対面で名前も知らぬ者同士とは思えない程の連結技で、鬼の腕を斬る。


A(何度斬っても生えてくる……)


飛び上がった少年の下から腕が生えてきて、その腕が少年めがけて伸びてゆく。

空中で避けることは困難だ。
少年は殺される。Aは覚悟を決めて目をつぶったが、



ゴンっっ!!


A「?」


少年が、鬼の腕に頭突きをした。
その隙に間合いをつめ、刀を大きく振った。


??「水の呼吸、壱ノ型。水面斬り!!」


ガっ、と刃が鬼の頸に食い込む。


??「うぁああああぁああああっっ!!!!」


硬い頸は斬れそうにない。
Aは、考えるよりも先に行動していた。


A「氷の呼吸、壱ノ型!!絶対零度!!!!」


冷たい空気が身体中を包む。
絶対零度まで冷えきった刃が、少年の刀を押し、鬼の頸は飛んだ。


??「ありがとう!!」


少年はぱあっと華やかな笑顔をAに向けた。


そして少年は、消えてゆく鬼を悲しそうな瞳で見つめ、その手を握った。


??「神様、どうか、この人が今度生まれてくる時は、鬼になんかなりませんように」

A「!!」





.

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くるみっこ - 猫さん私もです!!!!!!!!!! (2020年5月14日 15時) (レス) id: 65e7743a54 (このIDを非表示/違反報告)
- 続きみたい! (2020年1月4日 18時) (レス) id: 41b7fad6fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だいふくリンゴ☆ | 作成日時:2019年12月22日 11時

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