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【番外編】口は悪いけど大好きです。 ページ17

番外編!!!!ちょっとゆるめです( *´꒳`* )
Aさんが鬼殺隊に入るずっと前のお話。








.

珠世は医者だ。
Aはよく彼女を手伝っていた。


珠世「Aはよく働きますね。」

A「へへ、力になりたいんです」

珠世「有難いけど、たまには休憩も必要ですからね?」

A「はいっ!」


珠世とはこんなにも仲良しなのだが、
彼とはちょっと上手くいかない。


愈史郎「この生意気小娘めっ……また珠世様と2人きりで…………っ!!」

A「ヤキモチですか?珠世様の事大好きですもんねえ、愈史郎殿は!」

愈史郎「なっ……………」


Aの一言に分かりやすく顔を真っ赤にし、俯く愈史郎。
彼女はなんの悪意もなく、ただ無意識で言っているという事が余計に腹が立つ。


A「怒ってるんですか?」ホワホワ

愈史郎「ホワホワするな!畜生っ!」






その夜。


珠世「困りましたね………」

A「珠世様?困り顔ですね」

愈史郎「何かあったのですか??」


2人とも、珠世の役に立ちたくて必死だ。


珠世「入院する患者がいるのですが、布団が足りません。どうしましょう」


ゴホゴホと苦しそうに咳をする患者を見たAは、気の毒そうに眉を下げ、


A「じゃあ私のお部屋を使うといいですよ!………ちょっと片付いてないけど」

珠世「まぁ、いいの??」

愈史郎「それではお前の寝る場が無くなるだろう」

A「いいんです!」


するとAは何か閃いたとばかりに瞳を煌めかせた。


A「今日は珠世様のお部屋で一緒に寝ます!」

愈史郎「!!」

珠世「ふふ、いいですよ。」


一緒に寝るのは久しぶりですね。と珠世が微笑む。
Aは嬉しくて嬉しくて、その場でぴょんぴょんはね回った。


A「わあい!」


いっそのこと毎日入院してくれないかな、と思った。
が、この男が許すはずもなく
珠世が薬を取りに部屋に戻るとAを睨みつけた。


愈史郎「貴様っ、狡いぞ!
こんな卑怯な作戦のために患者をいいように使うなんて」

A「そんな事ないですよぉ」


今にも掴みかかりそうな勢いで震える愈史郎と
勝ち誇ったような笑顔のA。


部屋から出てきた珠世はクスリと笑って言った。


珠世「ごめんなさいねA。
薬の調合の途中で、私の部屋は人が踏み入れる様な状況じゃありません。
約束したのに申し訳ないですが、今晩は愈史郎の部屋を借りてちょうだい」

A「!!」

▽→←十四



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くるみっこ - 猫さん私もです!!!!!!!!!! (2020年5月14日 15時) (レス) id: 65e7743a54 (このIDを非表示/違反報告)
- 続きみたい! (2020年1月4日 18時) (レス) id: 41b7fad6fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だいふくリンゴ☆ | 作成日時:2019年12月22日 11時

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