白銀の華【鬼滅の刃】 (ページ2)

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一ページ2

藤の花が咲き乱れ､冷たい風が頬を撫でる。
ここは『藤襲山』。鬼殺隊最終選別が行われる。

A「この季節に藤の花が咲いてるなんて………」

少女は不思議そうに藤の花をつついた。
鬼殺隊最終選別。

それは鬼殺隊に入るための、所謂､試験だ。

A「あの子たちは誰？」

鳥居の下で、ニコリと微笑みながら立っている子供が2人。双子だろうか。
そしてその双子(?)は、ゆっくりと口を開いた。

「「皆様、今宵は最終選別にお集まり下さってありがとうございます。
この藤襲山には、鬼殺の剣士様が生け捕りにした鬼が閉じ込められており、外に出ることはできません。
山の麓から中腹にかけて､鬼共が嫌う藤の花が一年中、狂い咲いているからでございます。」」

鬼は藤の花を嫌うらしい。
それにしても鬼殺隊の剣士は鬼を生け捕りに出来るのか。
Aは鬼は頸を斬って倒す術を学んだから、
生け捕りだなんてしたことがないし、することも出来ない。

A(それだけ技術が必要なのね……)

「「しかしここからは藤の花は咲いておりませんから鬼共がおります。
この中で7日間生き抜く。それが最終選別の合格条件でございます。

では行ってらっしゃい」」

2人が告げると、一斉に山へと飛び込んでいく挑戦者たち。
Aもその中に混じった。

A(師匠に教わった事、ここで出し抜く!!)

元鬼殺隊士の師匠から教えて貰った事、
培ってきたものを、ここで発揮する。

鬼「オイオイ可愛いお嬢ちゃんよォ、ひとりは危ないぜ。
何故って……………俺みたいな鬼に食われちまうからな！」

A「!!」

問答無用で襲いかかってくる鬼。
動きは速いが、Aはそれを超えられる。

A「氷の呼吸、弐ノ型。狂雪轟々!!」

狂ったように雪が舞い、鬼の頸諸共､刎ね飛ばす。

A「弱い。あとは生き抜くだけ
………………いける！」

ここにいる鬼がみんなこの程度だと思っていた。

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