小さな彼女と恋の物語 (ページ17)

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風磨side

キーンコーンカーンコーン

授業が終わり帰ろうとした時
後ろから声を掛けられた

先生「菊池、ちょっと」

俺は先生に呼ばれて付いていった

風磨「何ですか？」

先生「いや、中島のことなんだけど、まだ行方がわかんなくてな」

風磨「あ、ああ。そうですか」

俺はちょっと動揺した
だって行方不明だったAは
今俺のポケットの中に居るんだから

しかもこんな姿絶対見せられる訳ない

どうしようか

先生「なんか中島から連絡とかないか？」

風磨「知りませんよ。連絡もないし会ってもないです」

俺は咄嗟に嘘をついた
誤魔化しきれたかな

先生「そうか。ならいいんだ、何か連絡来たら教えてくれ」

風磨「はい。わかりました」

俺はそう一言言って
その場を立ち去った

A「ねえ、よかったの？あんなこと言って」

風磨「だってお前会えないだろ。こんな姿で」

A「そりゃそうかもしんないけど」

風磨「いいんだよ、お前は何も気にすんな」

A「わかった…」

俺は何してるんだか
Aがここに居ることを知ってるのに

これじゃ誘拐と同じじゃないか

まあ、でもそのうち元に戻るだろうし
今はいいよな。このままで