小さな彼女と恋の物語 (ページ12)

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で、結局一睡も出来ずに朝を迎えることに
私の隣で風磨くんは爆睡してるけど

風磨「…ん‥んん…」

A「風磨くん、起きた？」

風磨「あ、やべ。学校」

風磨くんは起きるとすぐ学校行く準備を始めた

風磨「じゃあ、学校行ってくるわ」

A「あ、待って！私も行く」

風磨「は？え、お前何言ってんの？そんな体で行ける訳ねえだろ」

A「何がなんでも行くの！連れてって！」

風磨くんは少し困った感じだったけど
しょうがないなと言いながらも
私を風磨くんの胸ポケットに入れてくれた

A「ここ落ち着くんだよね～、風磨くんの匂いがする」

風磨「お前黙ってろ」

って言ってるうちに
学校に着いちゃいました

「風磨～」

後ろから風磨くんを呼ぶ声
聞き覚えのある声

そう思いながら見ると
そこに居たのは私のお兄ちゃんだった

風磨「あ、先輩」

健人「ねえ、A知らない？全然帰ってこないんだよ」

風磨「え、えっと…わかんないです…」

健人「そっか、また何かわかれば教えて？」

風磨「はい、わかりました」

お兄ちゃん、私のこと
心配してくれてたんだ

やっぱりこのままじゃダメだよね

A「ねえ、風磨くん。私お兄ちゃんに会いたい」

風磨「え、でも、いいのか？そんな体で、大丈夫なのかよ」

A「ずっとこのままって訳にもいかないでしょ。私は大丈夫だから」

そしてその夜
私はお兄ちゃんに会うことに