【降谷零】私、その顔には弱いんです。【安室透】

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バーボンがニヤ、と口角を上げたと思うと同時にピリリ、と音がした。



「…この町で何か事件が起こったらしい。
ずらかるぞ」




向こうからパトカーの走る音がした為、ジンの言葉の意味は容易に分かった。
了解、と各自引き上げる事になった


もうほんとこの町物騒だわ




『じゃあ…またね、バーボン』

「……ええ」




一刻も早くこの状況から逃れたかった私にとっては好都合であった。



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『降谷さん』

「何だ」

『これはどういう事ですか』

「どうもしないが？」

『今日で何徹目ですか』

「……3」




只今、夕方午後6時頃。
公安の方の仕事も済ませないと、と本庁に来たらこの有様。


一体何をしているんだこの人は。
確かにここの所、ポアロのバイトと組織の仕事、それに公安の仕事でスケジュールは詰まりすぎていたのかもしれないが。




『あれ程無理しないで下さいって言ったのに』

「少々仕事が溜まっていてな」

『……分かりました、手伝います』




今日はお互い徹夜だな、と笑う降谷さんを誰のせいですか、と睨みつけた

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