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降谷さんに車に乗せられ、沈黙が続いたまま目的地に到着。
本当に気まずすぎたが、私には手の施しようがない程の空気だった。
『有難うございます』
「……あのなあ。どうしてそんなに素っ気ないんだ?」
『ですから、これ以上降谷さんのご迷惑にならないようにと』
どうして伝わらないのかなあ、
私は迷惑しか掛けていないのだから、なるべく降谷さんから離れて迷惑を掛けないようにしようとしているのに。
どうして上司である降谷さんが部下の私にこんなにも気を遣うの?
「………違う!
今こうしているのは俺がお前にしてやりたいと思ったからだ。
だからお前は迷惑なんて思わなくていい。」
『ですが降谷さん……』
「これ以上俺の迷惑になるだなんて思わないでくれ。
俺はあの時だって、お前に抱き締められて嬉しかったんだ。」
トクン、と心臓の跳ねる音がした。
ちょっと待ってよ。
そんな事言われると勘違いしてしまう。
『それってどういう__』
「………口が滑った。
何でもないから気にするな、早く行くぞ。」
……誤魔化されてしまった。
まあ、あの降谷さんが私に好意を抱くはずがない、と自分に言い聞かせる。
変な勘違いして恥ずかしいわ。
ひとまず降谷さんの迷惑ではなかったのなら良かった、と胸を撫で下ろし、降谷さんの後を小走りで追いかけた。
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カナリア - おもろい!更新見たいです!!!楽しみにしています (2019年5月5日 23時) (レス) id: 207c22caf3 (このIDを非表示/違反報告)
ライシェル - こちらこそ!よろしくおねがいします! (2018年8月29日 9時) (レス) id: 0dbef1eb61 (このIDを非表示/違反報告)
まめりあ(プロフ) - ライシェルさん» これからも何卒宜しく御願いします(・∀・*) (2018年8月27日 21時) (レス) id: e9648b1254 (このIDを非表示/違反報告)
ライシェル - まめりあさん» いえいえ!本当に感謝しています! (2018年8月27日 19時) (レス) id: 0dbef1eb61 (このIDを非表示/違反報告)
まめりあ(プロフ) - ライシェルさん» ええ〜!!、有難うございます( ;∀;) (2018年8月26日 15時) (レス) id: e9648b1254 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まめりあ | 作成日時:2018年8月12日 14時