出会ってしまった私たちは2 (ページ3)

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インターホンの音がなって

玄関のドアを開けると

帽子を少し深めにかぶった彼がいた

重岡「はい」

宇佐美「前いいって言ったじゃん～」

差し入れのお酒とお菓子

うちにもあるんだけどね、

いつも何かしら買って来てくれる

重岡「明日も仕事？」

宇佐美「うん、10時から」

重岡「何時に家出るん？」

宇佐美「んー、9時くらいに迎えに来るんじゃないかな」

大毅くんの定位置は

いつもソファの左端

ご飯は食べてないって聞いてたから

事前に作ったものを左端の前の机に置く

重岡「にくじゃがやん！！」

宇佐美「すき？」

重岡「おん！めちゃめちゃ好き！」

好きな人に料理振る舞うって

結構緊張するけど

美味しそうに食べてくれててよかった

ご飯を2人とも食べ終わったら

もって来てくれたお酒とおつまみを出す

メンバーといる時だとあんまり飲まないみたいだけど

「嗜む程度には」って言って時々飲むときもある

宇佐美「今日何できた？」

重岡「車～」

宇佐美「え！ごめん、飲めないじゃん！」

缶チューハイが二つ入ってたから

てっきり今日は飲むのかと思ってた！

危ない危ない、

でも、缶チューハイとグラスを下げようとしたら

その手を止められた

重岡「二本はいっとったやろ。俺も飲む」

宇佐美「いや、でも飲酒運転...」

重岡「...お酒抜けてから運転するもん」

お酒抜けるのって何時間だ？

と、冷静に考え始める

重岡「...今日泊まる」

初めて彼から聞くその言葉に

少しドキッとする

いや、まさか、今日か。

そういえば、渡したいものがあるんだった

丁度いい

宇佐美「大毅くん、これ」

重岡「ん？」

宇佐美「ここの、鍵」

重岡「え！合鍵！？」

宇佐美「まー、そうかな(笑)」

重岡「え、なんか嬉しい！(笑)」

私が想定してた以上の反応に

なぜかこっちまで嬉しくなる

合鍵でそんな喜んでくれるんだ(笑)

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重岡「A」

宇佐美「ん？」

呼ばれて振り向くと

短く唇同士が触れる

宇佐美「なんのキス？(笑)」

重岡「...したくなったらする主義やもん」

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