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「翔ちゃんさぁ…ホント性格悪いよね…」
「けど、いつもそれで助かってるから文句言えないのよね…」
「本当の俺らを知ったら彼女も絶対離れてくよ」
「さぁ、いつボロが出るかな…」
こんな会話があったなんて私は知る由もない
才能に恵まれた故に妬まれた者
読めるが故に疑心暗鬼になった者
己が能力に恐怖し自ら未詳にと望んだ者
己の能力を過信し仲間から疎外された者
能力故に精神を蝕まれた者
ここは何かしらの問題を"抱えた"者達が集う部署
信じるものは己自身と同じ傷を抱えた仲間のみ
それが
警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係
これは、少し変わった彼女が事件を通して傷を抱えた彼らと関わっていく中で仕事や恋に励むお話
本当のお話はここから始まる
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作者名：林檎じゅーす | 作成日時：2020年7月9日 9時
