8話 ページ9
「あ、遅せーよ。A」
「すみません。先程の降谷先輩とあったので…」
降谷?と松田と萩原は声を揃えた。はい。とAが答えると2人は顔を見合わせた。
「降谷どうだった?」
「へ?えっと…」
肩口に降谷先輩の顔があって彼の髪が息が匂いがすべて自分の脳内を支配して____
そして少なくともAは降谷が切なそうな顔をしているのが見たことがなかった。
思い出すと身体中が熱くなる。
「大丈夫か?」
「Aちゃん熱でもあるか?」
そう言われてやっと顔を赤いことに自分で気づく
「い、いや大丈夫です!多分もうすぐ夏だからだと思います!」
「たしかに暑いもんな。体調管理は気をつけろよ〜」
「警察官たるものも体調管理はバッチリです。」
そんなことよりも早くやりましょう。早く終わらせなくては…と意気込んでAは爆弾処理の解体作業を難なくこなして行った。
***
「お前、どこができねーの?」
「え?あ…」
「たしかに…すごい出来てるから俺たち教える必要なくない?」
Aの飲み込みが早いからか最初の方で松田たちがちょろっと説明しただけ勝手に爆弾処理を進めていくA。
「いや、先輩方の教え方が良いからだと思いますよ…?」
「なんで疑問形なんだよA」
「えっとですね、思ったりも出来てました。私」
てへっと笑ってみせるAに松田は軽く頭を1発叩いた。
「痛い!!何するんですか!?」
「なんか降谷見てるようでムカッとした。」
「理不尽じゃないですか!?…降谷先輩ですか?」
なんで降谷先輩?と思っていると松田と萩原が応えた。
「アイツ、1回言ったらすぐ覚えるタイプだから。今のお前みたいにな」
へー…と頷くが、よく良く考えればそうだと思った。自分たちが聞いている噂はそういう類のものであり外見だけでなく中身も運動もすでひっくるめた噂だったから。
「降谷先輩ってすごいですね…」
「だなー。俺達もあいつを見てたら見習わなきゃって思っちまうからな。」
「松田先輩には無理だと思いますよ?降谷先輩みたいには____痛い痛い!!」
松田に頭を掴まれてわしゃわしゃされた。
松田そこまで。女の子いじめないと萩原が仲介に入るが松田は止めることはしなかった。
「お前、俺のこと同級生だと思ってるな?そうだよな?この態度からしてみるとそういうことだよな?」
「ちがいますよ!たまたまですよ!もー」
「ったく反省してんのか?ほんとに」
してます。と笑顔で答えて3人で笑った。
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夜空(プロフ) - いつも楽しみにしてますもう最新しないんですか?出来ればまた、最新して欲しいです頑張ってください応援しています (2021年5月5日 21時) (レス) id: 15c1247fea (このIDを非表示/違反報告)
ぷっちょ(プロフ) - 環奈さん» 本当ですか!?作った甲斐があります!これからもこの作品をよろしくおねがいします(^^) (2018年6月9日 18時) (レス) id: 358e6d9f8d (このIDを非表示/違反報告)
環奈(プロフ) - 警察学校組の作品いっぱい見ましたけど、この作品が一番好きです (2018年6月9日 12時) (レス) id: 7c11cf583b (このIDを非表示/違反報告)
和美/美香 - いえいえ、どういたしまして。はい、わかりました。続き頑張ってください。 (2018年6月7日 20時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
ぷっちょ(プロフ) - 和美/美香さん» 初コメントありがとうございます!引き続き皆仲良くやっていきたいと思います! (2018年6月7日 18時) (レス) id: 358e6d9f8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぷっちょ | 作成日時:2018年6月7日 8時