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7話 ページ8

「ゼロ、ゼロってば!!」

カツカツ歩く降谷を追いかけるようにスコッチが後に付いてきたが降谷は止まることなく進み続けた。

「ゼロ!…降谷!!」

スコッチが降谷の肩を掴んで後ろを振り向かせた。

「…なんだよ。」

「お前どうしたんだ!?」

「別に。」

降谷は素っ気なくスコッチに返す。
親友だからついつい強く当たってしまう。
別にスコッチは何も悪くないのに…と思いながらも。

「お前…」

「なんだよ。俺は復習するつもりなんだ。用がないなら帰ってくれ。」

「…用がないわけじゃない。最近のお前なんかへんだぞ?」

変…。そう言われて降谷ははっと気づいた。今頃、松田達と仲良く爆弾処理の復習をやっているAを思い出した。

「…いつも通りだよ。至って普通だぞ」

「そうじゃ…そっか。俺の勘違いか。」

スコッチはわははと笑って降谷の背中を叩く。

「痛い痛い!」

「そうか?ゼロはゼロだもんな!」

お前の邪魔したら悪いから俺行くなとスコッチは降谷に伝えて去っていった。
1人取り残された降谷は廊下の窓を開け、澄んだ青空を見る。

なんて綺麗なんだろう…
それも彼女の笑顔みたいな感じで…

そう思うと降谷は思わず笑いが止まらなかった。
最近会ったばっかりの彼女が自分の心の中に深く根付いていた。

(なんだろう…やっぱり彼女は可愛い)

なのに関係もないスコッチに当たって…
松田や萩原に嫉妬して…
自分が爆弾処理志望だったら彼女に教えてあげれてたのだろうか…
降谷は珍しく泣きそうになった。
あの日から泣くことをやめたのに…
こんなつまらないことで泣くなんて…
するとコツコツと廊下を歩く音が聞こえて目元を隠した。こんな醜態他人に見られるわけには_______


「あれ、降谷…先輩?」

声をかけられて振り向くと最近、自分の心にすみついている彼女がいた。

「あ…」

「ふ、降谷先輩泣いているんですか?」


Aが心配そうに降谷のところへやってきて頭をぽんぽんと撫でてきた。

「なんで降谷先輩が泣いているのか私には分からないから、私はこんなことしかできなくて…」

よしよしと止めることなく、降谷をあやすように撫でてくる。安心したのか降谷はAの肩口に頭を埋めた。

「え、え、え!?」

「悪い…少しでいいからこうさせてくれ。」

数十秒間ずっとこのままの体制でいた。

「降谷先輩?」

「…よし、充電完了。ありがとな、A」

「い、いえ…よかったです!」

そう言って降谷の足取りは軽くなった。

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夜空(プロフ) - いつも楽しみにしてますもう最新しないんですか?出来ればまた、最新して欲しいです頑張ってください応援しています (2021年5月5日 21時) (レス) id: 15c1247fea (このIDを非表示/違反報告)
ぷっちょ(プロフ) - 環奈さん» 本当ですか!?作った甲斐があります!これからもこの作品をよろしくおねがいします(^^) (2018年6月9日 18時) (レス) id: 358e6d9f8d (このIDを非表示/違反報告)
環奈(プロフ) - 警察学校組の作品いっぱい見ましたけど、この作品が一番好きです (2018年6月9日 12時) (レス) id: 7c11cf583b (このIDを非表示/違反報告)
和美/美香 - いえいえ、どういたしまして。はい、わかりました。続き頑張ってください。 (2018年6月7日 20時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
ぷっちょ(プロフ) - 和美/美香さん» 初コメントありがとうございます!引き続き皆仲良くやっていきたいと思います! (2018年6月7日 18時) (レス) id: 358e6d9f8d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぷっちょ | 作成日時:2018年6月7日 8時

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