☆国見英 【看病】 ページ18
「ｺﾞﾎｯ！ｺﾞﾎｯ…」
『もう…あれだけ昨日言ったのに…バカ。』
力なくベッドの上で背を向ける彼。
ぴぴぴぴ…っと
彼の脇から体温計を取り出すと
『39度』
なぜこうなったかと言うと、
それは昨日のこと
帰り道、いきなり大雨が降り出し
私は近くの屋根で雨宿り。
服がびしょ濡れでカバンからタオルを取り出して拭くと
こっちに向かって走ってくる影が一つ。
『あれ、英？』
屋根に入ってきたのは幼なじみの英。
英「ぁ…A…。」
いつものセンター分けの髪は雨のせいか少し乱れる。
『ちょ、びしょ濡れっ！』
英「いきなり降ってくるとか…あり？…ｯｸｼｭ！」
不機嫌そうにいう彼は鼻をすする
『ぁ、風邪ひいたでしょ』
タオルを彼に渡すと受け取りって髪を拭き始める。
英「…Aってさ…」
『ん〜？』
英「昔からいい匂いだよな…。」
『…は？』
英「んじゃ、俺行くわ。タオル…洗って返す。」
『ちょ！折りたたみ傘あるから一緒に！』
そう言ってももう彼はいなかった。
そして今現在。
『英、水分とってよ。熱上がるよ？』
英「ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ…ｯﾊｧ…無理ｯ…てか…帰りな…よっ…うつる…ｯ…ﾊｧ」
『英の両親１週間出張でしょ。幼なじみを頼れやあほ。ほら汗拭くからこっち向け！』
背を向けていた彼はゆっくりこっちを向く。
その顔はほんとにトマトだった。
『薬は？飲んだら頷いて。』
静かに首を左右に降る彼。
『飲んでよ…。もう…。』
家から持ってきた薬を飲ませるために
体を起こさせる。
でも、力なく壁に寄りかかる彼は
いつもより色っぽく見える。
『はい。これとこれ…。』
ダラッとしてる彼に薬を渡すと嫌々首を降る。
『赤ちゃんかよ…』
無理やり彼の口に玉薬を入れると顔を顰める。
水を飲ませると
英「ｯﾊｧ…」
少し落ち着く。
『はい。じゃあもう寝て？良くならなきゃ部活に(ﾄﾞｻｯ ちょぁ！』
全身に重みが走ると同時に見えるの彼の首元。
私の首に回された彼の腕は暑い。
『ちょ！重いっ！』
私の足を彼の足と絡まれて、両腕で腰などをがっしり包まれる。
すっぽり彼に収まる私。
『ちょ！』
彼の胸板を押してもビクともしない
英「あと…少しだけ」
頭の上から聞こえる彼の声と荒い息。
彼の体から私に伝わる彼の鼓動。
『よく言うよね…』
私も諦めて彼に腕を回す。
上から聞こえる彼の寝息は静かで落ち着く。
今になって彼を意識し始めた私。
恋はまだ、これからです。
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切島勝己 - 西谷夕で居眠り運転のトラックから彼氏を守って大怪我または死んでしまった 的なこと書いてください (2019年3月18日 20時) (
レス) id: 281aad41eb (このIDを非表示/違反報告)
マッピノ♪(プロフ) - ーー緊急発表ーー マッピノ♪復活しました！！今新しい携帯の方で同じ名前で書かせていただいております！！またどうか、作者マッピノ♪と検索してみてください！これまで読んでくれた方々ありがとうございます！また感謝の気持ち込めて精一杯更新させて頂きます！ (2017年11月20日 21時) (レス) id: 03b164544d (このIDを非表示/違反報告)
梅華(プロフ) - リクです。研磨の嘘別れが良いです！楽しく読まさせて頂いてます！待ってます！ (2017年11月13日 18時) (レス) id: 8eb67804c5 (このIDを非表示/違反報告)
アルジャーノンw(プロフ) - ひろみさん» オカン組いいですよね！？いいですよね！？theマザーっ！私も大好きです！！コメントありがとー！(*`∀´*)ﾆｶｯ (2017年11月5日 9時) (レス) id: 39a3654b5d (このIDを非表示/違反報告)
ひろみ - オカン来たあ！私オカン組大好きです！あ、初めてのコメント失礼します！ (2017年11月3日 21時) (レス) id: 82292552db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マッピノ♪ | 作成日時：2017年8月30日 20時
